元東京パフォーマンスドール中川雅子が「まちゃこ」としてアイドルに返り咲いた夢のような話

2016/11/09

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こんばんは、ぶんちょう(@onion_za)です。普段の記事とは趣が異なりますが、ある筋には需要があるようなので書きます。

1976年生まれ、いわばアラフォーとなったアーティスト中川雅子が、昨日、ひとつの夢を叶えました。

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元東京パフォーマンスドール中川雅子が「まちゃこ」としてアイドルに返り咲いた夢のような話

中川雅子(なかがわまさこ)とは

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1976年10月5日生まれ、辰年の天秤座。今から39年前に彼女は生まれました。幼稚園に通う頃には立派な登校拒否となり「そうだ、アイドルになれば学校に行かなくていいんだ(ひらめき)」というポジティブシンキングでアイドルを目指し始めます。

そしてアイドル雑誌「De☆View」に掲載されていたEPICソニーのオーディションに合格して、とんとん拍子で東京パフォーマンスドールへ入ることとなりました。

 

東京パフォーマンスドール(TPD)とは

ご存じない方が多いと思いますので、少し長くなりますが説明させて頂きますね。

東京パフォーマンスドール(以下、TPD)とは、1990年から開始したEPICソニー(当時)による採算を完全に度外視したプロジェクトでした。

原宿ルイードという小さなライブハウスを拠点に、解散した1996年までに計300回以上のライブを行いました。渋谷公会堂・横浜アリーナ・武道館をはじめとした全国のホールでもライブを行いました。

また現時点まで、だいたいシングルCDは56枚、アルバムCDは22枚、ビデオ・LD・DVD17枚を出しました(Wiki調べ。だいたいね。)。

(※ちなみに2013年から高嶋菜七をリーダーとした「(新生)東京パフォーマンスドール」は、当プロジェクトを踏襲したものですが、当記事とは直接関係ありません)

所属メンバー(一部)は、木原さとみ・篠原涼子・川村知砂・米光美保・穴井夕子・市井由理・八木田麻衣・木伏夏子・櫃割香奈子・関ひろみ・島津志穂。そして今回のテーマにある中川雅子

総合演出とプロデュースは、劇団四季を卒業後に松任谷由実のライブの構成・振付・演出を担当、後にマッスルミュージカルの構成・振付・演出を行い、現在も幅広い舞台を手がける中村龍史氏(なかむらりょうじ)。

サウンドプロデュースは、マイケル・ジャクソンや、後に安室奈美恵等の大物アーティストのディレクションも行った清水彰彦氏(しみずあきひこ)。通称アッキーさん。直近はソニーミュージックダイレクト代表取締役→ソニーミュージックエンタテインメント常勤監査役とずいぶん偉い人になりました。

サウンドは特に初期はユーロビートとハウスをミックスさせたものでした。制作も、3つの座付きサウンドユニット(Thousand Sketches/T.Tashiro-MST/in Voice)を中心に、後に小室哲哉作品・ジャニーズ関連・ももクロなどの作詞を手がける前田たかひろ氏をはじめ、多くの作家に恵まれました。このへんは書き切れないのでは割愛しますが、小室哲哉プロデュースのアルバムや楽曲もありました。

余談ですが、普通のライブハウスだった原宿ルイードに、巨大なJBLのスピーカーやバリーライト(すんごい動くライブ用のスポットライト)を導入したりするなど、設備にも投資をしていました。また、未確認情報ですが、TPDのチーム分けや公演構成などは何度か視察に来た秋元康によりAKB48の元ネタにもなったという噂です。

ダンスや寸劇も含め色々と本格的なため、ステージはアイドルと演劇の中間のようなスタイルとなり、客層もアイドルファンから演劇ファンなどのごった煮状態になりました。

とにかくバブルの名残とはいえとんでもなくお金とリソースをかけたプロジェクトでした。200回以上公演した原宿ルイードの入場料は、たったの1,000円で観客も数人なんてこともありましたからね。EPICソニー(現在のソニーミュージック)の節税対策なんじゃねえかとか揶揄されるくらいでした。

でも、後期には市井由理が「EAST END×YURI」のボーカルとして「DAYONE」でNHK紅白歌合戦に出演したり、篠原涼子も皆さんご存じの通り有名女優になったりとで、長い目で見れば収支をとんとん以上にできたんではないでしょうか(勝手な想像)。

TPDでの中川雅子

1991年、中川雅子は研修生としてTPDに入団しました。当時は14歳。当然すぐボーカルはできず、バックダンサーの日々が続きました。この頃はポニーテールの可愛い女の子でした。

同年15歳になり11月、TPDの妹分として東京パフォーマンスフィーユ(Tokyo Performance Fille)を発足、木伏夏子をリーダーとして中川雅子もボーカルをとれるようになりました。原宿RUIDOから始まり、武道館、横浜アリーナコンサートなどに出演しました。

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中川雅子の印象は、とにかく元気。身体も小さく、歌も正直なところ初心者レベルだったこともあってか、それをカバーしようと必死に頑張っている姿に当時高校生であった私も感動を覚えました。それから中川雅子が卒業するまでの約3年間、夢中で応援していました。

心理学的に何というかは分かりませんが、向上心はあるものの死ぬほど努力をする勇気もない自分の代わりに、夢に向かって頑張っている人を応援することで勇気づけられることがあると思います。まさにそれでした。

東京パフォーマンスフィーユがTPD DASH!!と名前を変えて1993年、初のミニアルバムをリリースすることとなりました。この前にはTPD DASH!!のメンバーにはそれぞれソロ曲が用意されてステージで披露していました。

中川雅子の生まれて初めてのソロ曲は「あなたといっしょ」でした。いつも元気で可愛くて、ちょっと肥え始めた中川雅子とは対照的にソリッドなロックチューンの名曲でした。中川雅子も大層嬉しかったそうです。

ですが悲劇は起こります。

1993年11月10日に発売されたミニアルバム「DASH!! - Cha-DANCE Party Vol.7.5 」にも、1994年5月1日に発売された最初で最後のフルアルバム「[Just]FINE - Cha-DANCE Party Vol.8」にも「あなたといっしょ」が収録されることはありませんでした。http://sugipo.milky.ne.jp/tpd/tpd/history/discography/dash.html

当時在籍していたメンバーで唯一、ソロ曲がディスクに収録されないままTPDは終焉を迎えることとなりました。
この出来事は中川雅子の胸に深く突き刺さりました。

by カエレバ

 

余談:中川雅子のおかげ

余談ですが、当時、私は大学へ進学するか音楽制作のプロになるかで悩んでいた時期で、中川雅子の頑張る姿に勇気づけられました(結局、後者を選択して専門学校へ行きましたが夢は叶わず…)。

そして私も何かできないかと思い、中川雅子を応援するために同人誌を制作して本人や周りの人に配っていました。タイトルは「まさP通信」でした。公開ファンレターであると同時に、周りの人にも中川雅子を応援してくれるよう情報配信をしたかったのです。

同人誌といっても、当時はワードやパワーポイントなどはなく、ワープロ専用機で印字した文字を切り貼りでレイアウトして、絵描きさんからもらった絵を貼り付けてコピーしてホチキス留めをするような原始的なものでした。ここで図らずもライティングや製本の基礎を身につけました。

後に私はTPDのファングループ「一味」に仲間入り後、TPD界でもっとも影響力のあった製本誌「TPO」の編集や寄稿をさせてもらうことになりました。例えば、今はなき信濃町ソニースタジオで前述の清水彰彦氏のインタビュー記事を書くなどしました。泥酔しながらの編集作業、楽しかったな。

いつの頃か、「まさP通信」をご縁に、中川雅子から文鳥をもらうことになり、周りからは非常に驚かれました。「アーティスト(アイドル?)から生き物をもらうファンってなんやねん」って。その頃からこの界隈での私のニックネームは「文鳥」となりました。ああなつかしす。

さらに時効ですから書いちゃいますと、当然ライブは録音禁止なのですが無断で録音していました。ピンマイクを刺したウォークマンでは音質的に物足りず、コンデンサステレオマイクを刺したDATを持ち込む始末。クリアに録音できるようになると今度はライブハウスの音は低音が強すぎるので、リミッターで音圧を制限し、イコライザーで周波数調整し、BBEエキサイターでボーカルを持ち上げるなどしてマスタリングしていました。気がつくと家はスタジオ状態。このアホ過ぎる経験を活かして、音楽業界へ就職することができました。

でも今考えるとこの一連の経験ノウハウがなければ今の自分はないと思っています。つまりは中川雅子に心から感謝をしています。

 

2012年にCHANCEで活動を再開

余談が長くなりました。
1994年にTPDを退団した中川雅子のその後はよく分かりませんし、本人も語ろうとはしません。ネットで検索しても全く出てこない時期が続きました。

その後あるときTPDを演出してた中村龍史氏が「CHANCE」という30代以上の女性で構成される大人のパフォーマンス集団※を始めた、という情報を察知した中川雅子は、CHANCEへの入団をします。2012年、中川雅子36歳のことでした。
※執筆時点では25歳以上の男女の集団へ変更した模様。

CHANCEは、ざっくり言ってしまうと中村龍史氏が手がけたステージを凝縮してちゃんぽんにした感じ。赤坂CHANCEシアターを拠点に、音楽とダンスと演劇をミックスしたステージングで、サウンド面では清水彰彦氏がサポートしています。当然、中村龍史氏が手がけたTPDの楽曲を演じることもありました。

入団当初は研修生扱いだった中川雅子は、CHANCE内のアイドルユニット「CHANDOLL」に所属することとなりステージ出演が増えていきます。自他共に「まちゃこ」と呼ぶようになりました。

CHANCEはある意味劇団と同じなので、演者自身が集客を行いますし、客が客を呼ぶという現象が起こります。

TPDファンの一部は中村龍史ファンでもあったため、CHANCEに元TPDの中川雅子が出演するという嬉しいハプニングに驚きます。TPDファンからTPDファンへ、そしてその周りの人に情報が伝わります。中川雅子本人もSNSなどを使ってCHANCEライブへの出演を宣伝していきます。

2013年にCHANCEとして初めてのソロライブを成功し、現在に至ります。
(すみません。このへんよく知らないのと、少し疲れてきたので端折ります)

ついに20年越しの夢を叶えてくれました


そしてついに2015年10月4日、中川雅子39歳の誕生日の前日、「あなたといっしょ」はシングルCDとして発売されました。同日、赤坂CHANCEシアターではCD発売記念ライブを開催しました。

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あなたといっしょ」は、約20年前に中川雅子がリリースできなかったソロ曲をなんとかかたちにできないかと周りに働きかけ、ついに実現した夢の結晶です。

中村龍史氏がCHANCEという場所を与え、「あなたといっしょ」の作詞家・作曲家、清水彰彦氏などの協力を得ることができたのも中川雅子本人の熱意が伝わったからにちがいありません。

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CD発売記念ライブ自体は約1時間と短めのものでしたが、左側では中川雅子が歌って踊って、右側ではTPD DASH!!の映像を流すなどして、まちゃこヒストリーを振り返るというものでした。もうファンは号泣モード。

当日来場したファンは、本人を見たいけど過去の懐かしい映像も見たいという悩みを抱え、ステージを左右高速に首振りする羽目となり重軽傷を負った人もいたとか(半分ほんと)。

当日はCDを買うとプロマイド写真が購入特典となっていました。

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会場限定で、まちゃこお手製のバッチも販売。

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さらにCD購入特典としてチェキ(インスタント写真)で、まちゃこと一緒に写真が撮れるという特典も。

ファンからは一日早いバースデーケーキのプレゼントもありました。

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あまりに出来のいいケーキにビビるまちゃこ。

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速報:なんと「あなたといっしょ」がAmazonで買える!

当記事執筆中に入ってきた最新情報です。
あなたといっしょ」がAmazonで購入できるようになりました!Amazon発送なので通常発送は送料無料!現時点、「6点在庫あり。」となっています。

おそらく自主制作盤なのでCHANCEショップでも買えるようにはならないと思います。赤坂CHANCEシアターかAmazonでしか買えない(たぶん)ので興味のある方は是非!

 

【2015/11/09追記】

初回生産500枚という噂ですが、もうすぐ完売とのことです。再プレスはされないためお急ぎください。

【2016/11/09追記】

その後、おめでたいことにシングルCD「あなたといっしょ」は完売しました。本人の宣言通り、再プレスはしないみたいですね。

それから1年ちょっと経ち、中川雅子は6曲入りのミニアルバム「machacorrection」をリリースしました。6曲のうち、中川雅子自身が作詞をしたのが5曲だそうです。出会った頃は文字の読み書きすらあやうかった彼女が作詞するなんて、、と思いにふけてみたり。

Amazonで購入できるのでまだの人は是非↓

先日、私もAmazonで購入してから忙しくて開封すらしていませんが、購入したことをツイッターでつぶやいたら・・・

とのことですので、落ち着いたらレビューを書いてみようかと思ってます。

まとめ

今後も、赤坂CHANCEシアターでまちゃこは歌い続け踊り続けると思います。この記事を見て少しでも興味を持たれた方は一度ステージを見てあげて下さい。下記公式サイトでスケジュール情報や予約状況を見ることができます。

 

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データ

中川雅子(まちゃこ)公式ツイッター
https://twitter.com/nakamako1005

中川雅子(まちゃこ)公式Facebook
https://www.facebook.com/masako.nakagawa.16

中川雅子(まちゃこ)アメーバブログ ※更新を再開した模様。
http://ameblo.jp/n00mako/

CHANCE公式サイト
http://tmedge.jp/chance/

中村龍史プロフィール
http://office-hirame.net/prf.html

 

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