PUBGモバイルのために低価格高音質な中華イヤホンKZ ZSN Pro(ZSN後継機)を買ったのでレビューしますよ

先日、PUBGモバイル用に高音質でボイスチャットできる低価格イヤホンを探してみたら、中華イヤホンKZ ZSNを買うことになり、安くて音も良くマイクも調子が良くて最高だったというレビュー記事を書きました。そしたら後継機のKZ ZSN Proが発売されたことを知り、さっそく買ってみましたのでレビューしたいと思います。

そもそも、中華イヤホンとは何なのかご存じない方も、PUBUモバイルを強くなりたい人も是非ご覧下さい。

目次

PUBGモバイルのために低価格高音質な中華イヤホンKZ ZSN Pro(ZSN後継機)を買ったのでレビューしますよ

FPSや音ゲー用イヤホンには中華イヤホンという選択

 

今、ハイコスパな中華イヤホンがアツイです。いや浸透してきたのは2,3年前からかな。PUBGモバイル、通称パブジーモバイルをガッツリ楽しむために中華イヤホンをまた買い始めました。

そもそも中華イヤホンという名前を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。中華イヤホンとは文字通り中国メーカーのイヤホンで、基本的には家電量販店などでは買うことが出来ず、Amazonなどのネットショップか一部のオーディオ・イヤホン専門店で購入することができます。機種選びさえしっかりすれば、国内外の有名イヤホンメーカーよりも低価格でコスパが異常に良いのが特徴です。

でも開発・製造・販売が全て中国企業というところから察して頂けると思いますが、中華イヤホンは大手メーカー品と比べると初期不良率は高いし、口コミレビューはサクラだらけで信用できません。上位機種や後継機種の方が音が悪かったりする暴れっぷりですから。

そんな中華イヤホンでも比較的安定感があるのが中国KZ(Knowledge Zenith)社のイヤホンです。

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よくあるイヤホンはドライバー(イヤホン内の小さいスピーカー)が1本であるのが普通ですが、KZ社のイヤホンは複数のドライバーが入っている、いわゆるマルチドライバーイヤホンがお得意です。一般的にマルチドライバーイヤホンは高価なものが多いのですが、KZ社のイヤホンなら安いものなら1,000円台から販売されていて、iPhoneやスマホに付属しているものからステップアップしたい方にもオススメです。

このKZ社のイヤホンの殆どはリケーブルに対応してます。リケーブルとは、イヤホンケーブルを簡単に自分で交換できるもののことを言います。

一時期の私がそうでしたが、3,000〜5,000円くらいのイヤホンをメインに使っていた頃は聴き終わったらズボンのポケットに突っ込んで使っていました。こんな使い方だと1年前後でイヤホンケーブルのどこかが断線してしまい、毎年のように買い換えていました。特に日本製のこの位の価格帯のイヤホンってケーブルが細くてすぐ断線しますよね。

でもリケーブル対応のイヤホンなら、もし断線してしまっても安いもので1,000円程のケーブルだけ交換すれば済むので、がさつに使う方でも非常に経済的なのです。途中でもう少し良い音が聞きたいと思ったら、上位のアップグレードケーブルに交換すれば格安でグレードアップ可能が可能なのもメリットの一つです。例えばこういうやつです。

で、私のメインイヤホンはオーディオテクニカのATH-IM04(当時の売価は5万円以上)なのですが、デジタルオーディオプレーヤーXDP-30Rで聴くために2.5mmジャックのバランスケーブルにリケーブルしているためゲームのたびにケーブルを繋ぎ直すのが面倒でした。手頃で高音質なイヤホンを使ってPUBGモバイルしたいなと思ったため、昨年KZ ZSNを購入しました。ほかにもKZ AS10などを持っていますがその辺はオーディオ専用のサブイヤホンとしたかったからです。

KZ ZSNは、ふくよかなで自然な音が特徴的なダイナミックドライバー(以下DD)が低音を担当し、はっきりくっきりして伸びのある音が特徴的なバランスドアーマチュアドライバー(以下BA)が中高音を担当するマルチドライバーイヤホンとなります。

詳しくは前回のレビュー記事をご覧頂きたいのですが、たった2,000円程という低価格なのに驚くほどバランスの良い音を奏でるイヤホンで、KZ ZSNはKZ ZS6やZS10といった上位機種よりもずっとお気に入りのイヤホンでした。

それから半年ほど経ってから後継機種のKZ ZSN Proを発売するという情報を聞きつけてさっそく買ってみました。ここからは開封レビューをお届けします。

ハイコストパフォーマンスな中華イヤホン「KZ ZSN Pro」開封レビュー

KZ ZSN Proの価格はAmazonでは2,650円でしたが、250円引きクーポン適用で2,400円でした。マイク付きでなければもっと安く買うことができます。

Amazonでポチって到着したKZ ZSN Proのパッケージがこちら。簡易パッケージとなっています。

KZ ZSN Proのスペックは周波数帯域が7〜40,000Hzというハイレゾ対応品。インピーダンスは24Ωで音圧は112dB/mWです。

いつもながらこの雑なビニールシュリンクに中国大陸の寛容さを感じます。日本や欧米のまともなメーカーなら間違いなくパッケージ不良品ですな。

箱を空けてみるとこんな感じ。2,000円そこそこのイヤホンにしては少しエラそうです。プレゼントにもいいかもしれないレベルです。

同梱品は、KZ ZSN Pro本体、リケーブルケーブル、イヤピースSML3組、ドキュメント2種類です。説明書は英語版でした。

色は今まで持っていなかった紫色。バリや塗装剥げなどもなく、作りは悪くないですね。

リケーブルケーブルはKZ ZSNに付属していたものと全く同じです。2,000円クラスのイヤホンとしてはしっかりしている方だと思います。この耳かけ部分にワイヤーがないので圧迫感もなく装着感がめっちゃ良いです。

印刷部分もはこんな感じ。KZ ZSNと同様に左右の刻印がありません。

おそらくKZ ZSN以降からケーブル差し込み口とケーブルの接合部分が変更となっています。KZ AS10やZS10・ZS6などの従来品よりもしっかりとハマるので抜けにくさはありません。ピンサイズの仕様は0.75mm2pinと変更ないので従来のKZ AS10やZS10などのケーブルも使うことは出来ます。

ステム部分もKZ ZSNと同様に金属製です。

PUBGモバイルなどのバトルロイヤルゲームをするのに欠かせないマイクはこんな感じ。ワンボタンですがリモコン操作も可能です。

KZ ZSN Proと旧機種KZ ZSNを比較してみます。緑色のほうがKZ ZSN、紫色がKZ ZSN Proです。外形はほぼ同じです。

イヤーピース(イヤーチップ)の素材や形状は全く同じです。コンプライなどのウレタンイヤーチップには遮音性の面では負けますが、シリコンイヤーピースとしては上出来なレベルです。

よく見るとステム部分の角度が異なっています。旧機種KZ ZSNの方が傾いています。

背面はKZ ZSNが削り出しっぽいのに対し、KZ ZSN Proはジュラルミン製とのこと。

本体への印刷表記も当然異なっています。

それでは肝心の音質についてチェックしてみたいと思います。

オーディオに興味のある方はご存じと思いますが、買ったばかりのオーディオ製品、特にスピーカーやイヤホン・ヘッドホンには「エージング」が必要です。エージングとは、製造されてからまともに音を出していないオーディオ製品は本来の性能を発揮できていないため、聴くわけでもなく数十時間は音を出し続けることです。クルマで言う慣らし運転のようなものです。KZ社も必ず100時間エージングするよう推奨しています。実際はそこまでいらんけど一晩くらいエージングすると本当に音が変わります

とりあえず、初期不良があると面倒なので、エージング無しで聴いてみます。デジタルオーディオプレイヤーはXDP-30Rで、音源ソースはaikoやback numberや秦基博などのJポップ、カウボーイビバップのサントラや和ジャズをALAC(Appleロスレスオーディオ)にて。イヤピースやイヤホンケーブルは付属品を使用します。

聴いてすぐの印象は「本当に良く出来たイヤホンだな」です。そもそも高級イヤホンのように音場の広さや自然さはさすがに期待してませんが、非常に聞きやすいながらも明瞭で音圧も感じる「元気な音」でした。イヤホンを批評するのに「元気な音」というのは通常は褒め言葉ではありませんが、KZ ZSN Proについては例外です。

超高音・超低音はあまり感じられませんが、普通の人が普通に聴いて欲しい音域を足腰強くしっかり表現できていると思いました。この傾向はすでにKZ ZSNのときからありましたが、その良い部分はきちんと踏襲していることを確認できました。ただKZ社のBAを使ったイヤホンに共通するのですが、買ったばかりの状態の時は高音が金属っぽいというか固すぎる傾向にあります。初期不良ではなかったため、このままエージングを行うこととしました。

2日ほどエージングしたKZ ZSN Proをあらためて聴いてみます。音源とプレイヤーなどの条件は同じです。

まず高音の金属臭いほどの固さが取れて、BAドライバ特有の中高音の伸びと音の分離の高さが感じられるようになりました。また低音部分、すなわちDDが担当している音域が暴れ気味だったのが自然になってきて、低い音はより低く聴けるようになりました。KZ ZSN無印と比較するとスッキリしていてわざとらしくない感じです。

KZイヤホンでは昨年くらいからDDを大幅改良しているようで、DDを搭載した売れ筋商品に「Pro」を付けて販売しています。改良されたDDの特徴としては、エグいほどわざとらしかった重低音感を止めてなるべく自然な方向に変わったということと、音の歯切れが良くなったという2つが挙げられます。よく言えば豪快、悪く言えばじゃじゃ馬だったので、好きな人にはたまらないがそうでない人にはゴリゴリに聴こえてたのが上品になってきたのです。これは普通に素晴らしいと思います。

KZイヤホンの上位モデルでZS6・ZS5などは低音をDD、中音と高音にそれぞれ複数のBAドライバを使用していることから、柔らかい低音と固めの中高音というバランスが、個人的には好きではありませんでした。ところがKZ ZSN Proを聞いてみると低音〜中低音がDD、中高音〜高音がBAドライバと違和感を感じないところでクロスしているためすごくまとまりが良く聞くことができました。

いくらからが高級イヤホンというか分かりませんが、その辺と比べると音場感や分離感、繊細さなどは当然劣ります。でも普通に音楽を聴いたりゲームをしたりするって場合は、iPhoneやAndroidスマホに付属のイヤホンと比較したら、本当に雲泥の差です。

褒めてばかりだとサクラと思われてしまうので、KZ ZSN Proの欠点・弱点を言います。オーディオ好きの耳から言わせると、音域が少し狭いです。特に高音の方。聴感的に16KHz以上がガクンと落ちている感じです。なのでクラシック音楽などで倍音を楽しみたいという方には不向きです。良く言えば長く聴いてても疲れにくいとも言えますけどね。

そんなわけで、KZ ZSN Proを使ってPUBGモバイルをやってみました。

旧機種と比べて低音がスッキリかつキレが良くなったため、敵の足音がより聞きやすくなった印象です。敵が二階にいるのか三階にいるのかがより分かりやすくなりました。向かえ側の建物の右側にいるか左側にいるかなどもハッキリわかります。

これね、逆に言うと敵がKZ ZSN Proを使ってたら嫌だなってレベルです。

またKZ ZSN無印の記事にも書いたのですがスマホ付属のイヤホンでは、AKMなどの銃声がガツンガツン耳に来てうるさかったのでボリュームを下げざるを得なかったのですが、スマホ付属品のイヤホンから変えて以降は問題なくなりました。

ちなみにiPad mini5でPUBGモバイルや荒野行動などのFPSゲームをやる場合は、iPad miniの向きを以下の写真のようにしないとゲーム中に電源ボタンを押してしまうおそれがあります。いやFPSゲームに限らず、夢中になっちゃう的なゲームは全般的にそうかもしれません。

この場合はイヤホンプラグ部分がまっすぐのものだと手にあたってプレイできないため、KZ ZSN ProをはじめとしたKZ社のイヤホンのようにプラグがL型のものを選ぶ必要があります。

 

Amazonで買った中華イヤホンの返品方法

中華イヤホンなど無名メーカー品を購入するのに不安な方のために、Amazonでの返品方法を簡単にご説明します。

Amazonで購入した商品を返品をしたい場合は、Amazonの「注文履歴」から対象商品を探すと「商品の返品」というボタンが発送日から30日間表示されるので、そちらから手続きを行います。そこで返品理由について入力しますが、理由がイメージ違いなどの自己都合の場合は返送送料がかかります。元払いか着払いでAmazon指定のセンターに送るのですが、着払い送料がいくらになるかは返品してからでないと分かりません。また故障や不具合などの初期不良であった場合は返送送料は当然かかりません。

ただし30日を過ぎると返品ボタンが表示できなくなりますので、Amazonによる返品サポートは実質受けられなくなります。この場合は商品に同梱されているメーカーの連絡先へメールなどで連絡します。らちがあかない場合はAmazonカスタマーレビューで不具合状況を書いて低い評価を付けると、メーカーからメールが来て交換方法などの案内がされます。

私もECサイトのWEBディレクターとしてAmazonへ出展したことがありますが、顧客とのトラブルが多いとAmazonで商売できないよう追い出されてしまいます。これはYahoo!ショッピングや楽天より全然厳しい水準です。なので、購入から30日を過ぎてていてもメーカーに連絡するとすぐ良品を送ってくれるなどの対応をしてくれます。下手な国内メーカーよりもサポート対応が良いことが多いです。

以上から、手続きさえ踏めば中国メーカーの電化製品も意外と安心して購入することができますよ。

 

まとめ

私も安月給なので無駄遣いはできないのですが、色んなイヤホンを試したい。その自分への理由付けとしてPUBGモバイルなどのスマホゲーム専用イヤホンにKZ ZSN無印を購入してましたら、これが予想以上の出来で満足していました。ところがKZ ZSN Proを使ってみると、明らかにKZ ZSN無印より進歩していることが確認できました。

KZ ZSN Proの音質は、特に中低音を担当するダイナミックドライバーが改善されており、聴感上、低音が下に伸びているにも関わらず重くない歯切れの良さを感じました。一言で言えば「大人の音」に近づいた印象が強いです。ネット上の口コミなどを見て「KZイヤホンは低音がダブついている」というイメージが強かった方も、これなら及第点以上は与えられるのではないでしょうか。

ましてや、たった2,500円ほどの価格でこれだけ音質が良く、リケーブル対応で断線やグレードアップ、バランス化のニーズにも応えられるイヤホンは国内メーカーを見てもそうそうありません。

それでは本日のプロダクトをおさらいします。KZ社の新製品イヤホンKZ ZSN Proはこちら。商品ページを開いたら「マイク付き」を選ぶことが出来ます。

KZ ZSN Proの価格を考えると充分高音質なのですが、こいつの良さをさらに発揮したい方はグレードアップケーブルに差し替えると幸せになれます。これは現時点で数少ない新型0.75mmの2pinに対応した商品です。

KZ ZSN Proの登場により、値崩れし始めたKZ ZSN無印を買うのも選択の一つですね。濃厚な低音が好きな人はむしろこっちの方が好みかもしれません。

と、、、この記事を書いているうちに、KZ ZS10 PRO(4BA+1DD)が発売されたのを知りました。私は旧機種KZ ZS10を持っていますが、良く出来た高音に対して不自然な低音が気になり使わなくなってしまいました。最近のPROシリーズではDDが大きく改善されたことをKZ社も謳っており、実際にKZ ZSN Proでそれを証明しています。これはたぶん買っちゃうと思うので買ったらレビュー記事書きますね。

 

以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

 

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