最近のノートPCは、気づくと100WクラスのUSB充電器がないと充電してくれないことがある。
私自身、UGREENの「Nexode 100W」を愛用してきた。
性能や安定性に不満はないし、今でも良い充電器だと思っている。
ただ、正直に言うと、重いし、かさばる。
出張や旅行でカバンに入れると、
「充電器だけで、なんでこんなに存在感があるんだろう」と感じることが増えてきた。
もう少し小さくて、軽くて、安くて、
それでいて100W出力が出せる充電器はないのか。
そんな条件で探していたときに見つけたのが、今回紹介するNOVOOの100W USB充電器「RG100」だ。
結論を先に言うね。これは“割り切れば買い”だ
先に結論から書いてしまうと、
このNOVOO RG100は、割り切れる人にとっては十分「買い」である。
割り切りポイントとしては、やはり販売実績の多いAnkerやUGREENと同列で語れるか、という点だ。
(とはいえ、特にデメリットも懸念点もないのだが)
NOVOOは、中国香港に所在を置く唯美企業有限公司のブランドだ(詳しくは後述)。
これまで私も「Amazonでたまに見かけるな」程度の認識だった。ただし、調べると少なくとも設立は2017年以前。
老舗とは言えないが10年近く潰れずにやってきている点は評価できると思う。
それならば、
- 小型・軽量
- 100W出力
- 3ポート構成
- 価格はクーポン込みで3,000円以下
という、異常なハイコスパを前に多少の不安は目をつむり、無名ブランドであっても使ってみようと思えたのだ。同じようなサイズ・性能をAnkerで買おうとしたら1万円はするのではないか?と思うからだ。
そして実際に使ってみて、「これならOK」と思えた。うん。使える。
【追記】NOVOOの100W USB充電器を3ヶ月近く使っているが、あらためて「買ってよかった」と思える。以前のUGREENより確実に小さく軽く、充電時も特に熱くならず使用感も良好。申し分ないと感じた。
もう、100WのUSB-C充電器が必要な時代
少し前までは、ノートPCのPD充電器としては、
65WクラスのUSB充電器があれば十分だった。
ところが最近は、CPUやGPU性能が上がった影響もあり、
- 高負荷時は65Wでは充電が追いつかない
- メーカー純正充電器が100W指定
- 65Wだと「充電中」表示なのにバッテリーが減る
といった場面が普通にある。特に最近のWindowsノートPCは顕著だ。
結果として、
「持ち歩き用でも100W」が現実的なラインになった。
問題は、その100W充電器がだいたい大きくて重いことだ。
ノートPCに付属する充電器は大きくて重い。持ち運び用に小さくて軽いものが欲しい。
このジャンルで真っ先に思い浮かぶのは、AnkerやUGREENだと思う。
実際、品質や信頼性は間違いない。
ただ、ここ数年で価格は確実に上がった。
Ankerは安心感や高付加価値はあるが、価格もそれなり。
UGREENはAnkerより少し安いが、それでも高め。
価格と機能的に、UGREENを買うならエレコムなども候補がある。
「持ち歩き用として、ここまでお金をかける必要があるのか?」
そう感じる人も多いのではないだろうか。
NOVOOってどこの会社?

特許情報プラットフォームJ-PlatPatより引用
NOVOO(ノブー)というメーカー名は、正直ほとんど聞いたことがなかった。
調べてみると、NOVOOは中国・香港を拠点とするメーカー唯美企業有限公司のブランド名で、
日本で商標登録されたのは2018年11月だ。
USB充電器やUSBハブ、ドッキングステーションなど、
電源・周辺機器に特化した製品を長く展開している会社のようだ。
Amazonを中心に、海外ではそれなりの販売実績とレビュー数がある。
もちろん、Ankerのような圧倒的なブランド力はない。ただし、
- 製品ジャンルが一貫している
- 極端に怪しい商品を量産していない
- 致命的な事故報告が見当たらない
という点を見る限り、
少なくとも「正体不明の地雷メーカー」ではなさそうだと判断した。
AnkerやUGREENだって、最初は「よく分からない中華メーカー」だった時代がある。
そもそもAnkerは設立が2013年、UGREENは日本のAmazonで販売開始したのが2015年だ。どちらも老舗でもない。
そう考えると、「気になるなら一度使ってみる」という判断も、
そこまで無謀ではないと思った。
実際にNOVOO RG100を買ってみた。UGREEN Nexode 100Wと比べてみる
というわけで、Amazonから届いたのがこちらだ。
パッケージの造りからも、「とりあえず売ってみます」的な無名中華メーカーとは違うことが分かる。

「ちっさ!」というのが第一印象。
実際に手に取ってまず驚いたのは、サイズの小ささだ。

こんなんで100Wも?それも3,000円以下という爆安なのに。
UGREEN Nexode 100Wと並べてみると、
- 厚みはNOVOO RG100の方がややある
- ただし縦横サイズは、明らかにNOVOO RG100の方が小さい
という印象だ。

上から見ると、NOVOOの方が明らかに体積が小さいことがわかる。

斜めから見ると、NOVOOの方が分厚いのがわかる。しかし1cmも違わない
体積で見ると、
NOVOOの方が確実にコンパクトだ。
重量についても、
それぞれ計量器に載せてみると、数値としてもはっきり差が出た。
UGREEN Nexode 100Wは、223.2グラムだ。

4ポートあるNexodeは、これでも十分軽いと思うのだが…
NOVOO RG100 100W USB-C充電器は、173.1グラム。ちょうど50グラムほど軽い。

小さい割には特別軽いわけでもないのは、他社の超小型充電器と同様。
たかが50グラムなのだが、カバンに入れたときの存在感は、
Nexodeと比べると明らかに軽く感じた。
実際の使用感。USBポート3つで、ちゃんと100W出る?

USB-Cが2つ、USB-Aが1つという、使いやすい構成がありがたい。
一番気になるのは、
「本当に100Wで安定して使えるのか?」という点だと思う。
結論から言うと、
私の環境では問題なく使えている。
画像はないがワットチェッカーで100W出力できていることも確認できた。
100Wを要求するノートPC単体での充電はもちろん、
負荷がかかっている状態でも、
充電が止まったり、不安定になったりすることはなかった。
発熱についても、
高負荷時はそれなりに温かくなるが、
不安を感じるレベルではない。
この充電器が便利だと感じたポイントの一つが、3ポート構成だ。
全体で100W出力が可能だが、使用するポートによって次のように配分される。
・一番上のUSB-Cだけを使用するなら100W出力
・上から2つだけを使用すると、上から70W・30Wで出力
・3つ全てを使用すると、上から70W・12W・12Wで出力。
これなら、(必ず100Wを求めてくるノートPCでなければ、)PC使用とハイエンドスマホ充電にちょうどいい電力配分である。
だから旅行や出張時に、
- ノートPC
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
この3台を、
1つの充電器で同時に充電できるのは、かなり助かる。
「USB充電器の出力が足りないから、結局は充電器を2個持っていく」
という状況を減らせるのは、大きなメリットだ。
向いている人/向いていない人
このNOVOOの100W充電器は、
持ち歩き用に小型・軽量な100W充電器が欲しい。
AnkerやUGREENほどのブランド力は求めない。
家庭用・個人用として使う。
コスパを最重視したい。
こういった人には、かなり刺さると思う。一方で、
絶対的な安心感を最優先したい。
長期保証や国内サポートが必須。
仕事のメイン充電器として酷使する。
という場合は、素直にAnkerやUGREENを選んだ方が安心かもしれない。
ちなみに無名メーカー製品という点が気になる人は、
以前レビューした中華製の2.5Gスイッチングハブの記事も参考になると思う。
ネットワーク機器という、より不安を感じやすいジャンルでも、
「どこまで割り切れるか」を整理したうえで実際に使ってみた内容だ。

まとめ。選択肢として十分アリ、むしろオススメできる

他社の充電器と同様、実際に使用するポート数によって出力ワットが異なります。
無名メーカーの格安100W充電器というと、
正直、不安に感じるのは自然だと思う。
ただ、実際に使ってみた限りでは、このNOVOOの充電器は、
十分な性能、圧倒的な小ささ、そして異常とも言える価格を兼ね備えた、
「割り切り前提なら非常に優秀な選択肢」だった。
AnkerやUGREENの方が安心かもしれない。
でも、常にそれが唯一の答えとは限らない。
逆に、一貫性のない製品ばかりを爆安で販売している謎の無名中華メーカーは怖い。そう感じている人には、
このNOVOOの100W充電器は、なかなか面白い存在だと思う。













