【レビュー】中華製2.5Gスイッチングハブは本当に使える?実際に使ってみた

※本記事は「大人世代向けに、プライベートや仕事が少しでも楽しくなるガジェット・便利グッズ」を軸に書いています。

自宅のネットワークを見直していて、どうしても欲しくなったのが 2.5GbE対応のスイッチングハブだ。

というのも、いまだに従来からの1GbEのハブを使っていると、NASのHDDですら転送速度の足を引っ張る場面が出てくる。
下手をすると、有線なのにWi-Fiより遅い、という本末転倒な状況にもなりかねないのだ。

さらに、フレッツ光などで、10GbEのインターネット回線をお使いの方にも十分関係ある

せっかくネットを10ギガ回線にしたのに、速度が1ギガしか出ないじゃないか」こういう人、増えていると思う。

しかし、せっかく10ギガ回線と対応ルータがあるのに、宅内ハブは従来の1GbEハブを使用していると、どんなにネット回線が速くてもパソコンのネット通信速度は、当然1ギガを超えられないのだ。

予算があれば10GbEや5GbEのハブも欲しいが、わが家はネット回線が100Mbpsなのと、利用目的がHDDへのバックアップの高速化程度なのでさすがにオーバースペックなのである。となるとコスパ的には2.5GbEハブが最適解とも言える。

それでも、有名メーカー製の2.5G対応スイッチングハブは、正直かなり高価だ。

そんな中で見つけたのが、いわゆる 中華系メーカーの安価な2.5Gスイッチングハブである。
価格は魅力的だが、「中華製のネットワーク機器って大丈夫なの?」という不安が頭をよぎったのも事実だ。

目次

結論を先に。ちゃんと選べば「買い」だと思う!オススメ!

先に結論を書いてしまうと、
今回購入したKeepLiNKのアンマネージド2.5Gスイッチングハブは“買い”だった

ファンレスだが全面金属ケースでよく冷えているようで安定動作しており、目的は十分叶えられたのである。価格は有名メーカー品の3分の1から半額以下。それでいて、少なくとも現時点では不安を感じる要素はない。

もちろん、すべての人に無条件でおすすめできるわけではない。ただ、用途と前提をきちんと切り分けたうえで選ぶなら、家庭用としては十分すぎる性能と安定性だと感じている。

では、何を確認して買ったらいいだろうか。

それでも中華製スイッチングハブを買った理由

中華製のネットワーク機器は不安」と感じる人は、多いと思う。私自身もその一人だ。

実際、過去を振り返ると、家庭用Wi-Fiルータを中心に、
・脆弱性を突かれて攻撃の踏み台にされた
・ファームウェア更新が打ち切られ既知の問題が放置された
・国家安全保障の文脈で問題視された
といった話題が何度もニュースになってきた。TP-LINKのMACアドレスでたらめ問題なども記憶に新しい。

ただ、ここで一度冷静になる必要がある。

こうした問題は「中国製だから起きた」というよりも、家庭用Wi-Fiルータというカテゴリそのものが、そもそもリスクを抱えやすいという側面も大きいのだ。

実際、日本メーカーや欧米メーカー製であっても、更新が止まり、脆弱性が放置されている家庭用ルータは珍しくない。なので、個人的には昔の中古ルータや中華ルータは絶対買うつもりがない

それでも今回、中華製のスイッチングハブを選んだ理由は明確である。

どうしても安価な2.5GbE対応ハブが欲しかったからだ。

従来の1GbEのままでは、NASのHDDですらボトルネックになるのは実際に使っていて明らかだった。今どきのHDDの転送速度は普通に100MB/s(≓1Gbps)を超えるからである。

また冒頭にも書いたとおり、10ギガ回線を使っている人は、自宅内のハブもせめて2.5ギガにアップデートしないともったいない

中華製のスイッチングハブを選んだ理由として、そしてもう一つ大きいのがアンマネージドスイッチングハブという機器の性質である。アンマネージドスイッチングハブは、管理画面を持たず、外部と通信せず、ファームウェア更新という概念もほぼない。

※アンマネージドスイッチングハブとは、大雑把に言えば「NW管理機能の無い、一般の家庭にあるような刺せば使えるLAN分岐用のハブ」のこと。

これがマネージドスイッチやルータであれば話は変わる。
管理用のWeb UIがあり、ファームウェア更新が必要で、それが正しく提供され続けるか分からない。メーカー側に悪意があれば外からもコントロールが出来てしまう。そう考えると、正直ちょっと怖い。

一方でアンマネージドスイッチングハブは、そもそも事故が起きる余地が構造的にかなり少ない
つまり、中華製NW機器が信用できないとしても、リスクが極めて低いわけなのである。

そう割り切った上でレビューを眺め、
大きな不具合報告が見当たらなかったKeepLiNKの製品を選んだ。

ちなみに、2.5GbEマネージドスイッチングハブが欲しい方、より安心して使いたい方は、日本国内メーカーのこちらが有力候補になるかと思う。だいぶ安くなった。

実際に買ってみた、KeepLiNK 2.5GbEスイッチングハブの商品レビュー

実際に届いたKeepLiNKのスイッチングハブがこちら。

KeepLiNKのスイッチングハブ

KeepLiNKのスイッチングハブがわが家に着弾

KeepLiNKのスイッチングハブは、まず外観からして悪くない。全体は金属製で、放熱性も良さそうである。

KeepLiNK 2.5GbEスイッチングハブの写真(前から)

左がオレンジ・右がブラックとなっているが、これは単なるデザインであって、全8ポートとも機能は同じ。

デザインも問題なく、少なくともチープさは感じない。

KeepLiNK 2.5GbEスイッチングハブの写真(裏側)

ファンレス全面金属ケースだがエアフローも多少は考えられている。しかし造りがいいな。バリひとつない。

付属品はACアダプターのみ。ちゃんとPSEマークも入っている。

KeepLiNK 2.5GbEスイッチングハブ付属のACアダプター

ACアダプターの出力定格は18W。特に省電力機能はないが電気代も気にならない。

ファンレス設計だが、2.5GbEで通信させても本体が過度に熱くなることはなかった。
手で触って「ほんのり温かい」程度だ。

リンク速度も正常に2.5Gでネゴシエーションされ、NASとの転送も期待通りの速度が出ている
※10GbE SFPスロットが1つあるが、今回は使用していない。

購入から当記事の執筆まで、3週間ほど使っているが、リンク切れや不安定さもなく、
普通にちゃんとしたスイッチングハブ」という印象。

スペック的には、MACアドレス登録数が約4,000件と、やや少なめだが家庭やSOHOレベルでは全く問題ない。
(ちなみに上記に挙げたエレコム社のスイッチングは約16,000件。)
一方でスイッチングファブリックや最大パケット転送レート、ジャンボフレームはエレコム社と同等以上で十分。

そして、スイッチングハブを2.5GbEにして体感で何が変わったかだが、
2.5GbEに変えたからといってWebブラウジングが劇的に速くなるわけではない。
なにしろ、わが家はフレッツマンション回線で上限が100Mbpsという悲しい環境だからだ涙

ただし、NASを使っている人であれば体感は確実に変わる。

1GbE環境では、「NASのHDDだからこの程度なんだろう」とどこかで割り切っていた部分があった。
だが、2.5GbE環境に変えると、その割り切りが間違いだったことに気づくのだ。

大きめのファイル(特に動画や画像、圧縮ファイル)をコピーしたときに、転送が途中で詰まる感じがなく、スッと流れていく。
複数ファイルをまとめて扱ったときの待ち時間も、明らかに減った。

2.5GbEは「爆速化」というより、家庭内ネットワークの足を引っ張らないための底上げ。そんな印象だ。それでもバックアップやストレージ移行などのファイルメンテナンス作業では、快適度が確実に上がったのである。

そして繰り返しになるが、インターネットを10ギガ回線で使っている人は、Webブラウジングやダウンロードが劇的に早くなるだろう。

嗚呼、10ギガ回線と10GbEハブが欲しい…(心の声)

KeepLiNKというメーカーについて。怪しくないの?

最後に、KeepLiNKというメーカーについても触れておく。

KeepLiNKは、中国・深圳(シンセン)を拠点とするネットワーク機器メーカーで、2010年代前半からスイッチングハブや小型NW機器を中心に製品を展開している。

日本ではほぼ無名だが、
実態としては OEMや業務向け寄りの製品を長く作ってきた会社 という印象だ。
今回購入したハブを見ても、部品を寄せ集めて作った感はない。少なくとも外見上はNETGEARくらいの品質を感じる。

レビューを見ても、
致命的な初期不良や意味不明な挙動が多発している様子は見当たらない。

もちろん、有名メーカーのような
長期サポートや手厚い保証を期待するブランドではない。
その点は価格相応だ。

ただし、アンマネージドスイッチングハブに限って言えば、
メーカーのソフトウェア力やアップデート体制は、ほぼ関係ないのだ。

※中華製NW機器のマネージドスイッチングハブでは、ファームウェアが正しくダウンロードできないとか、アップデートすると設定が初期化してしまうなどのクチコミが見られましたが、今回のアンマネージドスイッチングハブには無関係。

つまり、KeepLiNKは「安心をお金で買う」メーカーではない。
ただし、「構造的にシンプルな機器を、割り切って安く使う」分には、十分現実的な選択肢なのである。

KeepLiNKの2.5Gスイッチングハブが向いている人/向いていない人

中華NW機器メーカーなど無名メーカー全般に言えることだが、このKeepLiNKの2.5Gスイッチングハブは、「割り切り」ができる人には向いている。

たとえば、
・NASやPC間の転送速度を底上げしたい、
・2.5GbE環境を安価に整えたい、
・管理画面や高度な機能は不要、
・家庭内用途に限定して使う、
こういった人であれば、満足度は高いと思うのだ。

一方で、
・メーカーサポートを重視したい、
・長期保証や国内サポートが必須、
・業務用途や重要インフラで使いたい、
・マネージド機能が欲しい、
こうした場合は、素直に有名メーカー製を選ぶべきだ。

まとめ。KeepLiNKの2.5Gスイッチングハブは「買い」だ

NETGEAR GS108と重ねてみた。SFPの分、少し幅が広い程度で非常にコンパクトサイズ。

NETGEAR GS108と重ねてみた。SFPの分、少し幅が広い程度で非常にコンパクトサイズ。

中華製のネットワーク機器に不安を感じる気持ちは、正直よく分かる。
私自身、何も考えずにWi-Fiルータやマネージドスイッチを選ぶ気にはなれない。

ただし、その中でもアンマネージドなスイッチングハブ に限って言えば、
リスクはかなり低く、割り切って選ぶ価値は十分にあると感じた。

価格は有名メーカー品より安く、家庭で使う分には、性能も安定性も申し分ない。

今回のKeepLiNKについては「買ってよかった」と素直に思っているのだ。

AliExpressではさらに格安で売られているが、Amazonであれば大きく変わらない価格で即購入できる点も、心理的にはかなり楽だった。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次