やはり高コスパな中華イヤホンKZ-ZEXを買ったのでレビューするよ

イヤホン・ヘッドホン

当記事では、知る人ぞ知る中国メーカーのイヤホン、通称「中華イヤホン」のなかでトップクラスの人気を誇るKZ社の最新作。KZ-ZEXを購入したので使用感と音質のレビューを掲載します。

KZ社のエントリーイヤホンはコスパ最高なものが多く、個人的にはZSN-Proで満足していましたが、「静電ドライバー+ダイナミックドライバー」という新技術を投入した今作に期待して人柱になってみました。

Bluetoothイヤホン全盛期とも言える今でも、やはり音質的を第一に考えると有線イヤホンはコスパは高い。

やはり高コスパな中華イヤホンKZ-ZEXを買ったのでレビューするよ

あえて、中華イヤホンという選択

中華イヤホンKZ-ZEX

(中華イヤホン自体に慣れている方は読み飛ばして下さい)

というわけで、KZ-ZEXというイヤホンを買ったのでサウンドチェック等をしていくわけですが・・・

オニオン座の人気記事カテゴリのひとつであるイヤホンレビュー記事ということで、今回は久々の中華イヤホンです。自分に合ったイヤホン探しはなかなか難しいものですが、かといってソニーやシェアのイヤホンのような安パイを買ってもつまらない。

そんなわけで自分で探し出した最近のお気に入りイヤホンはfinal E3000C(FI-E3DSSC)です。これも5,000円以下で買える知る人ぞ知る銘品でしたが最近では有名になってきましたね。

落ち着いた場所で女性ボーカルに溺れたいときはゼンハイザーIE800SまたはATH-IM04を、そしてパンチと伸びを楽しみたいときはKZ-AS10、元気に行きたいときはKZ ZSN ProといったKZ社の中華イヤホンをTPOに併せて使用しています。

イヤホンの世界では、高音質を狙って片方に複数のドライバーユニットを搭載することはよくあります。これをマルチドライバーイヤホンなどと呼びますが、一般的に2つのドライバーユニットを搭載するものだと、価格は安くても1万円台、3つなら3万円以上となります。例えばこのへんとか。

ところが深センに本拠地を持つKZ社だとなぜか2,000円台から買えてしまうという「中国恐るべし」が数年前から起きています。オーディオ好きからすれば、「音質的に大ざっぱなところはあるけど、この価格でこの構成でこの音質は異常」と言われたり。ちなみに低価格帯でCCAとかCCZとかKZっぽいイヤホンは、だいたいKZのOEMとなります。

KZの中華イヤホンは多ドラとよばれるドライバーユニットが多数搭載したものが目立ちます。例えば、なかには片側に12本という化け物もあります。こういう物量勝負な商品って、国内メーカーでは少なくなったので楽しいものです。

では「初めてKZのイヤホンを買う人はどれを選んだらいいか?」と聞かれたら、オニオン座的には2,000~3,000円で買える2ドライヤホンがオススメです。なぜなら「価格からは信じられないほどの音を出す上に、聴き疲れしにくく、コスパが最強だから」です。

というのも、多ドラは設計が難しく、どうしても位相やら特性やらが乱れがちなのか、イヤホンマニアの間では「ちょっと聴くのはいいけど、長く聴くと耳が疲れる」などと不評を買うことがあるからです。

ところが2ドライヤホンでは話は別。何しろ安いのにダイナミックドライバーやバランスドアーマチュアを組み合わせるなどして、比較的シンプルな多ドラが割といいとこ取りしているため、やや残念なところがあったとしても完全に許せるというか、メリットの方がデカいわけです。

ということで、今回は多くの人にお勧めできる中華イヤホンの最新作となるKZ-ZEXを買ってみたのでレビュー記事を書いてみました。気になるのは、ダイナミックドライバーと、コンデンサーマイクの逆となるエレクトリックドライバーを組み合わせた2ドラ構成。果たして音質にはどんな影響があるのでしょうか。

中華イヤホン「KZ-ZEX」のスペックと特徴

中華イヤホン「KZ-ZEX」の特徴 ※私見含む

・静電ドライバー+ダイナミックドライバーのデュアルドライバーイヤホン
・周波数特性は20〜40kHzとされており、帯域としてはハイレゾ対応と言える
・耳の形状に合わせた外形により、遮音性は高め
・リケーブル対応のため断線しても交換可能。マイク付きケーブルも選べる。
・ノイズキャンセリング機能を搭載(らしい)。ただし全く効かない。
・とにかく安い。

中華イヤホン「KZ-ZEX」のスペック

重量:15g±5g
プラグタイプ:3.5mm(アンバランス)
ピンタイプ:0.75mm(近年のKZ共通のCピン)
周波数特性:20〜40,000Hz
インピーダンス:25Ω
音圧:103dB/mW

そう、お得意のバランスドアーマチュアドライバー+ダイナミックドライバーの組み合わせではなく、静電静電ドライバーとダイナミックドライバーのマッチングとなります。

静電ドライバーといえば、STAXのイヤスピーカー(ヘッドホンではない)などで古参のオーディオマニアの間では一目置かれるものですが、全く同じものではないにしても2,000円そこそこのイヤホンに入ってしまった、ということでオニオン座としては買わないわけにはいきませんでした。

中華イヤホン「KZ-ZEX」の商品レビュー

まだまだ一般的ではない中華イヤホンなので、パッケージ等からご紹介します。Amazonで購入したのですが発売日頃だったので、中国からの海外発送でした。こんなビニール袋に入って海を越えてきてくれました。

発売日直後の中華イヤホンは、Amazon発送ではなく中国現地からの発送であることが多い

発売日直後の中華イヤホンは、Amazon発送ではなく中国現地からの発送であることが多い

プチプチに包まれて大きなダメージもなく無事に手元に。こんなパッケージです。

中華イヤホンKZ-ZEXのパッケージがこちら

中華イヤホンKZ-ZEXのパッケージがこちら

開けてみるとちょっとエラそうに鎮座。

中華イヤホンKZ-ZEXのパッケージを開けてみた

中華イヤホンKZ-ZEXのパッケージを開けてみた

パッケージ内容は、KZ-ZEX本体、リケーブルケーブル(C Pin)、SMLサイズのイヤーピースが各一組で、Mサイズはもう一組が取り付け済みです。

取扱説明書は英語と中国語の記載のみ

取扱説明書は英語と中国語の記載のみ

それではそれぞれ詳しく見ていきます。リケーブルケーブルがこちら。OFCなどではなく、おそらくCCA(銅とアルミのクラッド鋼素材)にメッキしたものでしょうけど、見た目の質感は上々です。安っぽくないです。

QDCタイプのリケーブルに差し替えることが出来るイヤホンケーブル

QDCタイプのリケーブルに差し替えることが出来るイヤホンケーブル

今回は試していませんが、2,000円くらいのものでいいのでケーブルをアップグレードしてみると音質がガラッと変わって面白いです。

スマホやデジタルオーディオプレーヤーなどで普通に使える3.5mmピンジャックを搭載。金メッキなのか金色メッキなのか不明。

マイク付きなのでスマホでハンズフリー通話も可能

マイク付きなのでスマホでハンズフリー通話も可能

誤差のような差額で選べたので、PUBGモバイルなどでボイスチャットをするためにマイク付きにしました。リモコン搭載マイクなので意外と便利です。裏にマイクの穴があります。

共通規格に沿っているので、大抵のスマホやDAPでリモコン操作が可能

共通規格に沿っているので、大抵のスマホやDAPでリモコン操作が可能

耳に引っかけて使う、いわゆるシェア掛けできるように樹脂で丸まっています。針金入りだと調整に時間がかかりますが、こいつだとサッと使えて便利です。ただしケーブルが絡んだときにほどくのを邪魔してくれます。

耳へのフィットは針金入りよりも良好

耳へのフィットは針金入りよりも良好

そして引っ張りましたがKZ-ZEX本体がこちら。一昔前の中華製品では想像できないほど作りがよく、もちろんバリなどはありません。従来のBA+DDイヤホンと形状やサイズ感はほぼ変わりませんが、デュアルドライバー機にしてはわずかに重いかな。

果たして、どんな音がするのか期待が高まる

果たして、どんな音がするのか期待が高まる

違う角度からの写真がこちら。

意外と高級感があるKZ-ZEX

意外と高級感があるKZ-ZEX

イヤーピースを外すと耳垢ガードの網が見えます。ステムも細すぎず長すぎずなので一般的な市販のイヤーピースと交換できそうです。

イヤーピースを外したKZ-ZEX

イヤーピースを外したKZ-ZEX

本体にリケーブルケーブルを刺します。いつも思うのだけど、KZ社のリケーブルケーブルにはLRが書かれていないのでたまに間違えます。

斜めに刺したりするとピンが曲がる可能性があるので気をつけよう

斜めに刺したりするとピンが曲がる可能性があるので気をつけよう

実際に装着するとこうなります。もっさいオッサンでゴメンナサイ。てか白髪が増えたな。。

ベランダにて自撮りするオッサン

ベランダにて自撮りするオッサン

どうでもいいのですが、ZEXが撮影中に近くにあったクリップが反応したので、実際にくっつけてみたらクリップが4本くっつきました。ZSN-Proでもやってみたら無反応だったので、ZEXの高磁力ヤベえと期待感が膨らみます。

クレジットカードなどと一緒に保管するのが怖くなるほどの高磁力

クレジットカードなどと一緒に保管するのが怖くなるほどの高磁力

中華イヤホン「KZ-ZEX」の音質レビュー

実はイヤーピースの質感も良くなっている

実はイヤーピースの質感も良くなっている

静電ドライバーがちょっと未知数だったので丸2日程度のエージング(慣らし運転のように空再生を続けておくこと)後にサウンドチェックをしてみました。

再生環境は、ソニーXperia 1Ⅱに直刺しにて標準の音楽プレイヤーを使ったロスレスCD音源と、同じくXperia 1ⅡにBluetooth DACを無線LDAC接続してAmazonミュージックUnlimitedのハイレゾ音源で試してみました。未知のイヤホンなので音楽ジャンルは一通りです。

話がそれますが、先日買ったBluetooth DACが良すぎて困ってます。デュアルDAC(96KHz/24bit)でLDACのほぼロスレス転送が出来る上に、2.5mmバランスイヤホンジャックもあるし、有線でも使えるし、むちゃくちゃ小さいし低価格だし。もちろん音質も価格を超えていて完全に死角無しなので急いで買った方がいいです。

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さて、KZ-ZEXの音質レビューとなりますが、まずはスマホ直刺しから。一言で言うと、KZ社のエントリー機のなかでは優等生タイプです。やはり、そこそこドンシャリで音圧充分な「元気サウンド」ではあるのですが、中高音域以上が従来機と比べて上品というか優しくて、解像度も適度であり、オニオン座としてはオススメできる水準はクリアしていると思います。

やはり気になるのは中高音域以上を司る静電ドライバーですよね。ざっくり言ってしまうとBAとDDの中間、あるいは良いとこ取りのような印象を受けました。

まずは中高音域以上についてですが、KZの従来機はBAドライバーばかりなので、ある意味BAとの比較にもなります。まず金属感というか人工音的な感覚が薄く、カドがあまりありません。しかし情報量が多めの印象です。抜けは良く、音圧も充分あります。一般的なダイナミックドライバーの中高音域と比べると解像度は高めです。たまに刺さります。

もう少し分解してレビューするとこんな感じ。

全般→ ドライ、パワフル、音場は横広め奥行きそれなり、定位やや良好、EDM・女性ボーカルあたり特に合いそう

高音域→ 解像度高め、抜け良し、音圧強め、たまにサ行が刺さる

中音域→ 抜け良し、音圧強め、解像度それなり、高音と中音とのつながりもそれなり

低音域→ 音圧強め、歯切れ良し、解像度なにそれ美味しいの

中音域は、厳しく言うと「まあそんなもんかね」レベルですが、このクラスにしては求めてはいけないと思います。むしろこのクラスとしては合格点はクリアしていると思います。

低音のダイナミックドライバーは、近年のKZ社のそれらしく、パワフルでありながらボワつかず歯切れが良好です。同じく、このクラスに低音の明瞭さを求めてはいけないのでしょうが、やはり解像度はそれなりです。

ハイレゾ音源でのサウンドチェックでは、音の濃厚さが増し、また不満だった中低音域の解像感が少し上がり、またドライ気味な持ち味との相性は良いです。

注意点としては、KZ社の低価格帯イヤホンは高能率なものが多く、本機も例外ではないため、再生環境によっては低音量時にホワイトノイズが気になる可能性があります。その際はプレイヤー側でゲインを低めにするなどしてみてください。

逆に高能率なイヤホンなので、iPad ProやiPad mini 2021のようにUSB Type-Cのイヤホンジャックアダプタ(USB DAC)をお使いの場合、充分な音量を確保できます。実際にオニオン座はPUBGモバイルで使っていますが、ボリュームは大きすぎるほど出ます。マイク付きモデルを選んだのでボイチャも普通にできていますよ。

充電しながらイヤホンを使いたい人、朝までぶっ続けでパブジーしたい人は、こういうアダプターが必要です。

 

まとめ

スマホでイヤホンを撮影するの、難しいよね

スマホでイヤホンを撮影するの、難しいよね

久々の中華イヤホン購入に選んだのは、静電ドライバーを搭載した低価格イヤホン KZ-ZEXでした。

そのサウンドは、良くも悪くもKZらしさは持ちつつ、BAドライバーにありがちな音の固さを好まないユーザーにも、ダイナミックドライバーより解像度の高い静電ドライバーを投入することで新たなバリエーションが誕生したのではと思います。

サウンドレビューでは色々言いましたが、この価格で最低抑えておくべき所はクリアしつつ、こんなキャラの立ったイヤホンというのは、大手メーカーではなかなか見つけられないものです。

スマホ付属のイヤホンをお使いの方なら間違いなく音の良さに驚くことでしょうし、それなりに良いイヤホンをお使いの方も予備として是非お持ちになるといいと思います。

それでは本日ご紹介したアイテムをふり返ります。他社でも取扱の少ない静電ドライバーを採用したデュアルドライバーイヤホンがこちら。

5,000円以下で、最もオニオン座がオススメできるイヤホン「Final E3000C(FI-E3DSSC)がこちら。マイク無しモデルなら数百円安い。

今回のサウンドチェックでも使用した、有線イヤホン・ヘッドホンをBluetooth接続の無線で使用できるBluetooth DACがこちら。オニオン座が愛用中で、ブッチギリでオススメです。

 

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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