「iBasso DC04 PRO」USB DACアンプレビュー!iPad Pro・iPhone・Androidで使えるドングルDACは、Bluetooth DACと比べてどうなの?

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今回は普段使っているスマホやタブレットで高品質なハイレゾ音源が楽しめるUSB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」を実際に買ったのでいろいろとレビューしたいと思います。

わりと最近、最新型ウォークマンNW-ZX707も買って愛用しているし、無線で使えるBluetooth DACも持っている私。今回USB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」を買って使ってみて大変満足していますが、ほかのデバイスと何が違うのでしょうか。なぜ買ったのでしょうか。詳しく綴ります。

ちなみにこちらの製品、USB-Cを搭載したiPhone15でも使えるはずです。Lightning→USB-Cケーブルで使えますから。

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本業はITシステム屋さんだが、音楽制作やイベント制作、情シス、中古スマホ販売も過去に経験。10社以上の幅広い転職経験から得た業務スキルで駄文を量産するのが得意。

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「iBasso DC04 PRO」USB DACアンプレビュー!iPad Pro・iPhone・Androidで使えるドングルDACは、Bluetooth DACと比べてどうなの?

iBasso DC04 PRO の概要

実はiBasso製品を買うのは初めて。ワクワクがとまらない。

実はiBasso製品を買うのは初めて。ワクワクがとまらない。

あらためまして私が買ったUSB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」がこちらです。USBポートに刺す小型機器のことを大昔から「ドングル」と呼ぶので、ドングルDACなどとも呼ばれています。

結論から言うと「買ってよかった」です。これ毎回言っているみたいだけど、買ってよかったガジェットしか紹介しないのでこうなります。VGP2023SUMMER金賞を受賞したというのもダテじゃないと思います。

そんなわけで、iBasso DC04 PRO のメリットをまとめると次のようになります。

・スマホ(iOS/Android)やiPad Pro/miniに刺すだけで使える。パソコンでも使える。
・通常の3.5mmイヤホンのほか、4.4mmバランスイヤホンが使える
・ハイレゾ音源再生(32bit/384KHz)ができる
・充電不要。バッテリー切れの心配なし
・マイクも使える(マイク付きイヤホンの場合)
・貯金しなくても手に届く価格帯

ではどんな人にiBasso DC04 PRO がオススメかというとこんな感じです。

・デジタルオーディオプレーヤーを買わなくてもスマホで良い音を聴きたい
・スマホやiPadで気軽にハイレゾを聴きたい
スマホやiPadで4.4mmバランスイヤホンを使いたい
・スマホやiPadで24bit/192KHzなどのハイレゾ音源を聴きたい
・USB DACの充電やバッテリーを気にしたくない

iBasso DC04 PROの基本的な使い方

右側にあるのはボリュームボタン。Appleデバイスに使う時、端末のボリューム設定が効かないことがあるのでここで調整する。

右側にあるのはボリュームボタン。Appleデバイスに使う時、端末のボリューム設定が効かないことがあるのでここで調整する。

当機本体にあるUSBポートはType-Cです。ケーブルが2本とUSB変換アダプタが付属していますので、USB-Cのスマホ・iPad、LightningのiPhone、USB TYPE-Aのパソコンへ接続することができます。

使用可能なイヤホンジャックは最も一般的な3.5mmアンバランスと、ソニーウォークマンなどに採用されている4.4mmバランスのものが使えます。やったことはありませんが両方同時には使えない(使っちゃいけない)はずです。

ちなみにDC04PROに内蔵のDACチップは、前モデルDC03PROと同じCIRRUS LOGIC社のCS43131が左右独立で組み込まれています。

iBasso DC04 PRO のスペックはこんな感じです。

入力 USB Type-C
出力 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
DAC CS43131×2
対応形式 PCM最大384kHz / 32bit、DSD Native DSD 256(DSD 11.2MHz)
サイズ W59 x H23.4 x D12.1 mm
重量 21g

 

USB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」の音質レビュー

iPhoneでも96kHz/24bitのハイレゾストリーミングを楽しめる!

iPhoneでも96kHz/24bitのハイレゾストリーミングを楽しめる!

自宅に届いてすぐ音質チェックをしてみました。デバイスはAndroidスマホのSONY Xperia 1Ⅱです。

イヤホンは3.5mmアンバランスはfinal E3000で、4.4mmバランスはfinal E4000に3,000円程度の安い4.4mmバランスケーブルを接続したもの。ソースはAmazonミュージックのハイレゾ音源から色々とです。

買ったばかりのiBasso DC04 PROの音質は、よく言えばボリューム感のある、悪く言えば元気がありすぎるというのが第一印象。全体的に音が太いです。それも割とドンシャリで特に低音がパワフルです。

しかしその一方で、不思議なくらいに音場が広いのがとても好印象。ノイズ感もなく、まるでライブのような臨場感がありました。良い意味で、優秀な中華イヤホンのような感覚です。

しかし使っていくうちに音が面白いように変わっていきます。

モリモリだった低音が大人しくなり、主張ありつつも少し詰まっていた高音が伸びるようになって自然になってきました。分厚すぎた全体の音圧もやや治まってきました。

これ一つしか使ってなかったら「耳が慣れたんだよね?」なんですが、私は複数のDACやDAPを使い回しているので、きっと気のせいではありません。

気がつけば、「音に厚みはあるが、音場が広く、そこそこ伸びの良いDACだな」と思うように。当初は「音が元気すぎて困った」と思いましたが「ちょうどよい元気さ」になりました。

iPhoneでも96kHz/24bitのハイレゾストリーミングを楽しめる!(本日2度目)

iPhoneでも96kHz/24bitのハイレゾストリーミングを楽しめる!(本日2度目)

ここで、私が直近で所有している3台のUSB DACで比べ、ついでに独断でランキングしてみます。

1位:Qudelix-5K(無線or有線・バランス2.5mm・ES9218pデュアル):
→比較的、高解像度感でモニター的な感じが個人的に大好き

2位:iBasso DC04 PRO(有線・バランス4.4mm・CS43131デュアル):
→全体的に厚みがあり低音はやや元気。歩きながら聴きたくなる

3位:FiiO BTR3K(無線or有線・バランス2.5mm・AK4377Aデュアル):
→大人しいが艶やかで、ある意味正統派な音。聴き疲れしない

このように、iBasso DC04 PROはモニター的ではありません。ですが音楽を楽しみたくなる、外で聴きたくなるような音作りに思います。

例えば、オーディオ好きでない普通の方が上記3つを聞き比べたら、たぶん「iBasso DC04 PROがいい」と言うんじゃないかと思うくらい。スマホ直刺しからのステップアップに最も違和感を感じないのではないかと思います。

いまさらドングルUSB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」を買った理由

昼飯を食べながらPUBGモバイルの切り抜き動画を観るのが至福のとき。スマホ直刺しとはレベチな高音質でもっと楽しい。

昼飯を食べながらPUBGモバイルの切り抜き動画を観るのが至福のとき。スマホ直刺しとはレベチな高音質でもっと楽しい。

ここまで読んでいただいて、「直近で3台目もDACを使ってて、こいつ頭おかしいんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。あまり否定はしませんが、理由はあります。

私の場合、デジタルオーディオプレーヤー(以下DAP)もBluetooth対応のUSB DACも所有していずれも愛用しています。どうしても高音質で聴きたいならDAP、気軽に聞きたいならBluetooth DACを使えばいいわけで、なぜドングルDACを買ったのでしょうか。

理由は上記で既に述べてますが、大きくは次の2点でした。

・スマホにてハイレゾ音源を4.4mmバランスイヤホンで聴きたい
・バッテリーを気にせず使いたい

まず最初のきっかけは、NW-ZX707のために購入した「final E4000&4.4mmバランスリケーブル」をスマホでも使えるようにしたい、というものでした。

ズボラな私は、いつもNW-ZX707の充電を忘れてしまい、Amazonミュージックなどのハイレゾサブスクを聴きたいときに聴けない、ということが多発していました。

充電しながらイヤホンが使えるUSB-Cの二股イヤホンアダプタに刺してみたらダメでした。たぶん充電専用なんですね。

充電しながらイヤホンが使えるUSB-Cの二股イヤホンアダプタに刺してみたらダメでした。たぶん充電専用なんですね。

普段からYoutubeを聴く用にfinal E3000(普通の3.5mmシングルエンドイヤホン)を常備していますから、スマホに刺せばいちようハイレゾで聴けるのですが、スマホ内蔵DACでは音質が不満です。

せっかくDAPがバッテリー切れでも「final E4000&4.4mmバランスリケーブル」でハイレゾ音楽を楽しみたい、ということでした。

バッテリー切れの問題はまだあります。

スマホと無線接続できるBluetooth DACの「Qudelix-5K」と「FiiO フィーオ BTR3K」も持っていますが、やはりズボラなのでバッテリー切れにしていることが多いのです。ついでに言うとBluetoothのLDAC接続では上限が96KHzとなることがデメリットです。

※ちなみにこの2機種なら「Qudelix-5K」の方が断然、私の好みの音でした。

さらに、これら2つのBluetooth DACでは3.5mmシングルエンドと2.5mmバランスのイヤホンが使えますが、4.4mmバランスは使えません。

そうそう、バッテリーと言えばね、iBasso DC04 PROはバッテリーを内蔵していないので、USB接続しているスマホから給電します。これによってスマホのバッテリーの持ちがすごく下がるか気にしてましたが、心配不要でした。

少しでも、スマホのバッテリーの減りを少なくしたい場合は、無料アプリ「iBasso UAC」にてゲイン出力を下げるなどするとよいでしょう。

ファームウェア更新にも使用する純正無料アプリ。ゲイン調整以外はめったに使わない

ファームウェア更新にも使用する純正無料アプリ。ゲイン調整以外はめったに使わない

 

USB DACアンプ「iBasso DC04 PRO」のレビューまとめ

iPad Proに接続してPUBGモバイルをやってみたら音場感が半端なくて驚いた。2,000円くらいのイヤホンアダプタとは本当に格が違う

iPad Proに接続してPUBGモバイルをやってみたら音場感が半端なくて驚いた。2,000円くらいのイヤホンアダプタとは本当に格が違う

この度、iBasso製品を購入するのは初めてですが、1万円台と手頃な価格帯なので音質には大きな期待をしていませんでした。しかし良い意味で裏切られました。元気な音だけならほかにもあるけど、音場の広さを兼ね備えるとこんなに楽しいものなんだなって思いました。

こいつを購入してからは、DACのバッテリー切れを気にすることなく、いつも履いているジーンズのポケットにしのばせておいて、使いたいときにスマホへ刺し、有線イヤホンをつなげば良い音が聴けるわけです。

御飯を食べながらYoutubeを観る人もいるでしょう。私も昼飯の時はいつもそうしてます。そのときこいつを使うと、スマホ直刺しとは全然違う臨場感でYoutubeを楽しめます。

ゲームにもいいですね。Bluetoothと違って遅延がないし、2,000円程度のUSB Type-Cイヤホンアダプタなんかより遥かに良い音で楽しめます。ぜひFPSゲームをやる人もこれを使って高音質と広い音場を試してみて欲しいです。ほんとPUBGモバイルなんかやったら、ちょっとリアルすぎますよ。

それでは本日ご紹介したアイテムを振り返ります。今回買ってみて是非オススメしたくなったUSB DACがこちら。

4.4mmバランスイヤホンは使えないけど、BluetoothでLDAC対応かつ高音質なDACがこちらです。

ちなみにiBasso DC04 PROにはUSB-C→LightningのOTGケーブルが付属していましたが、ほかのUSB DACをお使いでiPhoneでも使いたい方はこちらをどうぞ。

 

以上、最後までご覧くださりありがとうございました。ブログ「オニオン座」がお届けしました。

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