ヘッドボードが狭くてもOK。デスクエクステンダーで理想の寝室オーディオ環境を作る方法

「寝室で過ごす時間を、もう少しだけ心地よくしたい」そう感じる瞬間は誰にでもあると思う。

寝る前に静かに音楽を聴いたり、スマホを置いて充電したり、ちょっとした小物を並べたり。ほんの些細なことなのに、ベッドの頭側にある小さな棚のような部分(ヘッドボード)のスペースが足りないだけで、その小さな楽しみがうまく作れないことがある。

このヘッドボードは、目覚まし時計やメガネなどを置くための細長い板のような部分だが、ベッドによっては奥行きがとても狭い。筆者のベッドも例外ではなく、目覚まし時計だけでほぼ埋まってしまい、ミニオーディオや小物を並べる余裕はまったくなかった。

寝室をもっと快適にしたい気持ちはあるのに、ヘッドボードが狭いせいでそれが叶わない。そんな小さな不便をずっと抱えていた。

しかし、あるアイテムを使うことで、このスペース問題が驚くほど簡単に解決した。それが「デスクエクステンダー」である。もともとは机を広げるためのパーツだが、工夫次第で寝室の悩みまで解決できてしまった。

本記事では、デスクエクステンダーをヘッドボードに取りつけて寝室の使い勝手を改善した体験を紹介する。音楽好きの人も、寝室をもっと落ち着く場所にしたい人も、同じ悩みを持っているなら参考になるはずである。

目次

ベッドで音楽を楽しむために、デスクエクステンダーという意外な解決策

就寝前のひとときに好きな音楽を流すのは、気持ちが落ち着く良い時間である。ところが、筆者のベッドはヘッドボードがかなり狭く、目覚まし時計ひとつ置くだけでいっぱいになってしまう。

実際に小型スピーカーやDACアンプを置くこともあったが、不安定ですぐに落ちてしまう。USB充電器をクランプで半固定するくらいで他に安心して置けるものがないのだ。

寝室の快適さについては、これまでも枕やマットレスを試して改善してきたが、やはりベッドサイドの使い勝手が悪いと満足度は上がらない。今回のヘッドボード改善とも相性が良いので、興味があれば以下の記事も参考にしてほしい。

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どれだけ寝具にこだわっても、ベッドサイドに少しの余裕がないだけでリラックス時間の質が大きく変わる。その小さな“不満”をどうにかしたいと思い続けていた。

そんなとき、Amazonで見かけた「デスクエクステンダー」が目に止まった。もともとは机の天板を拡張するためのパーツだが、クランプで固定する構造がヘッドボードにも応用できると気づいた。

「これ、寝室の悩みを解決できるのでは?」

そう思ってヘッドボードの寸法を測り、最も相性の良さそうなサンワダイレクト製の 70cm × 25cm タイプを選んだ。クランプの精度が高く、段差やガタつきが出にくいのが決め手である。ちなみにクランプは約1.5~7cm厚まで対応する。

我ながら、机用パーツを寝室に転用するというアイデアは意外だが、使ってみると驚くほど自然で使いやすい。寝室のスペース問題をこういったアイテムで解決できるとは、正直思っていなかった。

実際に取りつけてみた手順と使い勝手

デスクエクステンダーの取りつけは非常に簡単である。板にブラケットを固定し、クランプをねじ込むだけ。電動ドライバーがあれば数分で終わり、手作業でも問題ない。

家具で使うような普通のドライバーだけで組み立て可能

ちなみに私は、ほとんどのネジ締めは電動ドライバーで行い、最後の締め付けだけは普通のドライバーを使った。すべて手回しするより遥かに楽である。

こうして、あっという間にデスクエクステンダーの組み立ては完成した。ダンボールの上で作業をすると、天板や床を傷つけないのでよい。

ヘッドボードへの取りつけ位置を決める際は、備え付けのコンセントやUSBポートをふさがないようにだけ注意する。クランプの位置は何度でも調整できるため、使い勝手が良くなるまで仮止めしておいて微調整するのがおすすめだ。

実際に固定してみると、想像以上にしっかりしていて安心できる。段差もほとんどなく、見た目も自然。「最初からこういうベッドだったのでは?」と思うほど。

スペースが広がると、置きたいものがどんどん出てくる。筆者は小型スピーカーとDACアンプを並べ、寝室でも心地よい音を楽しめる環境を整えた。愛用しているDACアンプについては以下で紹介している。

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広くなったヘッドボードは、ただ物を並べられるだけでなく、寝室で過ごす時間そのものが豊かになっていく感覚がある。

広がったヘッドボードで実現した、快適な寝室オーディオ環境

ヘッドボードが広くなるだけで、本当に寝室時間の質が変わる。

スピーカーもDACアンプも安定して置けるし、スマホ・時計・小物などもすっきり整理できる。寝る前の準備がしやすくなり、気分も整いやすい。もっと早くやればよかったと思うほどだ。

さらに、タブレットアームスタンドを併用すれば、寝転びながら動画を楽しむこともできる。筆者はタブレット用アームスタンドに固定して使っているが、これが非常に快適で、寝室での過ごし方がまた一段階アップした。

アームスタンドについては以下の記事で詳しく書いている。

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ベッドサイドは、音楽だけでなく自分の好きなものを置く場所としても優秀だ。ぬいぐるみや推し活グッズを並べるのにも向いており、男女問わず寝室を心地よく整えたい人におすすめできる。

ほんの小さな工夫で、寝室の空気がやわらかく変わる。そんな感覚を味わえるアイテムだった。

まとめ

さらに調子にのり、CDプレイヤーも載せてみた。小型コンポなら余裕で載せられる。

さらに調子にのり、CDプレイヤーも載せてみた。小型コンポなら余裕で載せられる。

ヘッドボードが狭くて小物やオーディオを置けないという悩みは、デスクエクステンダーという意外なアイテムであっという間に解決した。取りつけは簡単で、見た目も自然。ベッドサイドがほんの少し広がるだけで、寝室で過ごす時間が驚くほど快適になる。

数少ない使用上の注意としては、体重をかけてしまったり、重いものを載せないこと。また半年に1回くらいはクランプが緩んでいないか確認して必要に応じて締め直すといいだろう。もともと折りたたみ機構もあるのであまり過信せず、簡単に割れるものなどは置かない方が賢明だろう。

寝室で音楽を楽しみたい人や、ベッド周りをもっと便利にしたい人、自分だけの心地よいスペースを作りたい人にもぴったりの方法である。

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