「軽いバッグが欲しい」「ノートPCを毎日持ち歩くのがしんどい」「通勤にも普段使いにも使えるバッグが欲しい」。そんな人に、個人的にかなりおすすめしたいのが「MANHATTAN PASSAGE(マンハッタンパッセージ)」である。
このブランド、正直に言うと見た目は地味だ。高級レザーのような分かりやすい所有欲もそこまで強くないし、TUMIのようない「いかにも仕事ができそう感」を前面に押し出しているわけでもない。だが、毎日使い始めると妙に手放せなくなる。
軽い。収納が使いやすい。PCを入れても肩がラク。しかもビジネス寄りなのに、普段使いでもそこまで浮かない。派手さではなく、「毎日使う道具としての快適さ」を徹底的に詰め込んだようなバッグブランドだと思っている。
ただ、その一方で、初めて選ぶ人には少し分かりにくいブランドでもある。シリーズが多く、型番も多い。容量感も想像しにくいし、BKやBKGといった謎の記号も並んでいる。筆者自身、最初はかなり混乱した。
そこで今回は、現在「#5610」をはじめ、複数の同社バッグを実際に使用している筆者が、「まず何を基準に選べばいいのか」を中心に整理してみたい。あくまで初心者向けの「選び方ガイド」として読んでもらえればと思う。
この記事で分かること
- マンハッタンパッセージが人気な理由
- 容量ごとの選び方
- シリーズや型番の違い
- 最近モデルの進化ポイント
- 購入前に知っておきたい注意点
マンハッタンパッセージは「毎日使う人」ほど良さが分かる

オンオフどちらでも長く使えるマンハッタンパッセージのカバン
このブランド、店頭で一瞬触っただけだと魅力が伝わりにくいと思う。「軽いビジネスバッグだな」くらいで終わる人も多いはずだ。
ただ、毎日ノートPCを持ち歩く生活になると印象が変わる。例えば、通勤で満員電車に乗る人や、PCに加えて充電器やモバイルバッテリー、マウス、水筒などを日常的に持ち歩く人なら分かると思うが、バッグ本体の重量差は想像以上に響いてくる。
筆者自身、以前は「バッグの数百グラム差なんて誤差だろう」と思っていた。しかし、毎日使うようになると本当に違う。特に電車移動が多い人ほど、この軽さのありがたみを実感しやすいと思う。
しかもマンハッタンパッセージは、単に軽いだけではない。収納の作り方もかなり実用的で、モバイルバッテリーや小型マウス、折りたたみ傘あたりを適当に入れても妙に整理しやすい。この「ちょうどいい使いやすさ」が、長く愛用される理由なのだと思う。
逆に、高級感やブランド性を最優先にしたい人にはそこまで刺さらないかもしれない。ただ、「毎日使いやすいバッグ」を探している人にはかなり相性が良いブランドだ。

マンハッタンパッセージが人気な理由
とにかく軽いのに、作りがしっかりしている

持ち手は本革を使用。この縫製の良さもよく見てほしい
やはり最大の特徴はここだと思う。初めて持つと、「え、軽っ」と驚く人が多い。
最近は大学生でもノートPCを毎日持ち歩く時代になったし、社会人ならなおさら荷物は増えやすい。ノートPCに加えて、こんなものも無理なく入る。
- 充電器
- モバイルバッテリー
- 折りたたみ傘
- ペットボトル
- イヤホン・ケーブル・ハンディファンなどの小物
つまり、現代人のカバンの中身は重いのである。無意識にKg単位の荷物を入れているのだ。さらに資料や参考書を入れた日には米袋並の重さになる。
こうなると、バッグ本体の重量差はかなり効いてくる。特に通勤や出張などで長時間持ち歩く人ほど、軽量バッグのありがたみを実感しやすいと思う。
そしてこれだけ軽くて、吉田カバンなんかより安いのに作りがしっかりしている。リピーターが非常に多いのには理由があったのだ。
収納設計がかなり実用的

ポケットの配置やサイズ感が、いちいち気が利いている
マンハッタンパッセージは、収納の作り方がかなり上手い。見た目はシンプルなのに、実際に使うと小物整理がしやすい。ポケットの数と位置、そしてノートPCやタブレットの収納を前提としたクッション性や機能性が相当考えられている。
最近のバッグは、収納を増やしすぎて逆に分かりにくいものも多いが、マンハッタンパッセージは全体的にバランスが良い。特にガジェットを持ち歩く人とはかなり相性が良いと思う。
ビジネスでも普段使いでも浮きにくい
ここも地味に強いポイントだ。ロゴ主張が控えめなので、スーツにも合わせやすいし、かといって完全な“仕事専用バッグ”という感じでもない。
個人的には、この「仕事感が強すぎない」のがかなり使いやすいと思っている。
まずは「容量」で選ぶと失敗しにくい

9Lの薄型カバンでも14インチクラスのMacbookがスッポリ入る。また全体的にクッション材が入っているのでインナーバックは不要だった。
マンハッタンパッセージは種類がかなり多いので、初めて選ぶ場合はシリーズよりも容量感を優先した方が分かりやすいと思う。
マンハッタンパッセージの内容量は、次の3つに分類できる。ネットショップの商品ページにも「リットル」が書かれているのでチェックしてもらいたい。
9L前後|軽快さ重視
比較的コンパクトなサイズ感で、iPadや薄型ノートPC、小物中心ならかなり快適に使える。荷物を増やしたくない人や、普段使いメインの人に向いているサイズ感だ。
私が休日にいつも使っているのはこのタイプ。ノートPCに加えて、こんなものも入れている。
- 充電器・モバイルバッテリー
- 折りたたみ傘
- ペットボトル
12〜15L|一番バランスが良い
個人的には、この容量帯が最もおすすめしやすい。
9Lでは、上記普段使いセットを入れるとあまり余裕がないので、通勤時や買い物に行くときにはこのタイプを使っている。
通勤・普段使い・軽い出張まで1つで済ませたい人にはかなり使いやすいサイズ感だと思う。
20L以上|出張や旅行向け
20Lを超えてくると、着替えや大型PCもかなり余裕を持って収納できる。1〜2泊程度の出張とも相性が良いが、そのぶんサイズ感は大きくなるので、「軽快さ」より「積載量」を重視したい人向けだ。
なお、容量別おすすめモデルについては別記事で詳しく整理予定である。
シリーズや型番は「用途の違い」と考えると分かりやすい
マンハッタンパッセージを調べ始めると、多くの人がここで混乱すると思う。型番が多く、名前だけ見ても違いが分かりにくいからだ。
ただ、実際には用途ごとの方向性で整理すると理解しやすい。例えば、シリーズによって方向性がかなり違う。
- 軽量重視
- 収納重視
- 高級感寄り
- 出張向け
- 普段使い向け
そのため、「人気モデルだから」という理由だけで選ぶより、自分の用途に合う方向性を探した方が満足度は高いと思う。
BK・BKGなどはカラー・表面加工の表記
通販サイトを見ていると、BKやBKG、NVなどの表記が出てくる。これは主にカラーや表面加工の違いを表している。
例えばBKならブラック、BKGならブラック+一部特殊コーティングのように、本体の色や加工などを指す。同一商品でのバリエーションは多くないため、商品ページの説明にて理解できるだろう。
このあたりの細かな型番ルールについては、別記事で詳しく整理したい。
最近モデルは「軽さ」と「型崩れ対策」がかなり進化した
以前のマンハッタンパッセージは、軽量性を優先するぶん、柔らかめのモデルも多かった。そのため、「タフに使うと型崩れする」「自立しにくい」と感じる人もいたと思うが、最近はかなり改善されてきた。
特に軽量樹脂フレームを採用したモデルは、昔より安定感がある。現在筆者が使用している「#5610」も、以前のモデルよりかなり形が安定している印象だ。
特に変化を感じるのは、次のような部分である。
- 型崩れしにくい
- PC収納時の安心感がある
- 背負った時に安定しやすい
- 自立しやすい
マンハッタンパッセージは地味にモデルチェンジを進めていて、昔の柔らかいバッグ感は少し減っている。ただ、現代のPC持ち歩き用途とはかなり相性が良い進化だと思う。
一方で、最近は価格も少しずつ上がってきた印象がある。以前ほど「安くて超高コスパ」という感じではなくなってきたが、それでも比較されがちな吉田カバンやTUMI等と比べて高コスパに変わりなく、実用品としての完成度はかなり高い。
マンハッタンパッセージの弱点・注意点

たいへん造りが良いが、ファスナーそのものは屈強ではない。
マンハッタンパッセージは、かなり実用性の高いブランドだが、もちろん弱点もある。
高級ブランド的な満足感はそこまで強くない
TUMIや高級レザーブランドのような、持っている満足感を前面に押し出すタイプではない。どちらかというと、「毎日ラクに使えること」を優先したブランドである。
ムチャをすれば、普通に型崩れする
特に旧モデルでは、荷物量によってシルエットが崩れやすいものもあった。
と言っても他社製に比べれば丈夫だとは思う。同社カバンは相当タフに使ってもへこたれないので、容量9Lモデルに荷物をパンパン入れて使っていたら、当前ながら一般的なバッグと同様に型崩れしたことがある。その程度だ。
最近の骨格入りモデルはかなり改善されている印象だが、ナイロン素材を用いているため、ムチャをすればどうしても生地が伸びてしまう。過信は禁物だ。
ファスナーはPORTER系ほどの重厚感ではない
個人的に感じる弱点はここだ。もちろん通常使用で困るレベルではないが、吉田カバン系のYKKファスナーのようなガッチリ感(MA-1に使われるようなゴツいやつ)を期待すると、少し方向性は違う。このあたりは、軽量性とのトレードオフでもあると思う。
迷ったら「毎日持ち歩いてラクかどうか」で選ぶのがおすすめ

実物が見たければヨドバシカメラに行くと揃っている。ぜひ手に取って確かめてほしい
マンハッタンパッセージは、派手なブランドではない。しかし、通勤やPC持ち歩き、出張、ガジェット収納といった「毎日使うバッグ」として見ると、本当によく出来ている。
特に、「軽くて実用的なバッグが欲しい」という人にはかなり相性が良いと思う。筆者自身、いろいろ試したあとに結局戻ってきてしまうブランドの1つだ。
なお、容量別おすすめモデルや、型番・シリーズごとの違いについては、別記事でも詳しく整理予定である。











