2016年4月に東京六本木にオープンしたスヌーピーミュージアム。日本初の常設展ということでオープンまもなく遊びに行きました。そのときの記事は「【画像大量】子どもと六本木のスヌーピーミュージアムへ行ってきた」にてご紹介していて、アクセス数も多く、皆さんスヌーピーミュージアムのオープンを喜んでいたことかと思います。
ところが残念なことに今年2018年9月24日を以て閉館することとなりました。もともと恒久的でなく期間限定の施設だと言われていましたが、なにも2年半という短期間で終了してしまうとは驚きました。
涙を拭きつつも、最後の展覧会となったスヌーピーミュージアムファイナル「ともだちは、みんな、ここにいる。」へ行ってきましたのでレポートしたいと思います。
これで見納め!最後のスヌーピーミュージアムFinal「ともだちは、みんな、ここにいる。」へ行ってきた
スヌーピーミュージアムFinalは入場チケットが変わりました
2018年5月からスヌーピーミュージアムの入場チケットが変わったのでそこからご紹介しますね。まずスヌーピーミュージアムの入場チケットは、基本的にローソンチケットでの前売り券のみとなります。これは変わらない。変わったのは混雑を緩和するために、導入していた指定日時制がなくなり、指定日制になったことです。
つまり入場する日付は指定する必要はあるけど、入場時刻は何時でも構わないという風に変わったのです。もちろん営業時間内に限りますけど。
入場料は、大人1800円、大学生1200円、中高生800円、子供(4歳~小学生)400円、3歳児以下は入場無料です。ローソンチケットオンラインで予約して、ローソン店頭でチケットを受け取ります。(URLは文末に記載しています)
さらに5月7日に、同日から9月21日までの間、日付予約も必要無しに3回入館できるトリプルチケットが発売されることになりました。気になる価格はメモリアルポストカードセット(6枚)が付いて3,200円となります。購入できるのはローソンチケットではなく、スヌーピータウンショップ全店舗と、公式オンラインショップ「おかいものSNOOPY」となります。閉館間際の3日間は使えませんが、もう最後なので何度か行ってみたい方にはオススメです。
ちなみに2018/5/25に「おかいものスヌーピー楽天市場店」がオープンしました。楽天ポイントを使いたい人や貯めたい人はこちらをご利用下さい。
さて、スヌーピーミュージアムへの行き方についておさらいです。
スヌーピーミュージアムは最寄りの駅である六本木駅を降り、地下鉄六本木駅3番出口を出て、アマンドがある六本木交差点を右斜めに曲がり、ドンキホーテの手前を右に曲がり、直進すればスヌーピーミュージアムへ行くことができます。
というわけでスヌーピーミュージアムに到着。
壁面のイラストも「the final」バージョンに変わっています。
いやあかわいいっす。
こんなの前からあったかな?スヌーピーミュージアム入場門を入って右側に記念撮影スポットがあります。
今日の当日券はっと。私たちが付いたのは12時過ぎだったのですが夕方以降は当日券があるんですね。
ああこの風景ももう観れなくなるのか。。
会場入り口では皆さん記念撮影が楽しそう。
入場前に少し並びます。混雑状況としては大したことはありません。
スヌーピーミュージアムFinal「ともだちは、みんな、ここにいる。」に入場
受付にてローソンで買った入場チケットを渡して入場します。
毎日カウントダウンされているボード。閉館まであと149日とのこと。
入場チケットと引き替えに今回もらったメモリアルチケットがこちら。4月29日に行ったので、異なった年代の当日のマンガが描かれています。
裏には「いつかサンタローザで、お会いしましょう!」とのこと。はい分かりました!大本営のシュルツ美術館がカリフォルニアのサンタローザにあるからね!ってそんな簡単に行けるかっつの。
受付の隣の部屋に入ると、チャーリーブラウンのアート作品が展示されています。
「3Dピーナッツ」という作品で、1951~1975年に描かれた4452枚のコミックを使用しているとのこと。本家シュルツ美術館のシンボル「Tile Mural Wall」の3588枚を上回る規模です。近くで見ると立体的になってます。
さらに進むと壁面にはスヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツの写真が展示されています。
3Dピーナッツと写真群の間には、以前はなかった記念撮影スポットができていました。
こんな感じに仕上がります。オッサンでもスヌーピーの力を借りればインスタ映えしますか?
次のお部屋ではプロジェクターでPeanutsの動画を見せてもらいました。なんと珍しいことに写真&動画撮影OKです。
映画制作会社で有名なROBOTによる作品でした。動画撮っておけばよかったなあ。
動画の部屋を出ると、展覧会「ともだちは、みんな、ここにいる。」が始まります。原題は「Friendship in PEANUTS」です。
イントロダクションです。大切なメッセージなので文字に起こしました。
ピーナッツに中心があるとするなら、それはジグザグ模様のシャツを着た頭の丸い、さみしがり屋の男の子、チャーリー・ブラウンでしょう。ご近所の出来事はどれもこの子の周りで起こり、コミックに描かれるたくさんの子供たちの友達の輪も、もとをただせばチャーリー・ブラウンに行きつきます。
少し頭でっかちのチャーリー・ブラウンを原資の核に例えれば、その周りを回る陽子や中性子がいくつもあるなかで、ハッピーダンスを踊る飼い犬スヌーピーもピーナッツのもうひとりの主役。このふたりはシュルツの対照的なふたつの性格を表しているのかもしれません。
チャーリー・ブラウンとスヌーピーの間柄のように風変わりでささやかなふれあいが、ピーナッツにはいくつもちりばめられています。シュルツは個性豊かでユニークなキャラクターを考え出すのが巧みで、そうしたキャラクター同士がつきあい始めれば友情はいつまでも続き、しかもとてもおかしなことが起きるに決まっているでしょう。
結局のところ、キャラクターはどれもシュルツ自身の延長であり、シュルツひとりで考え出したものです。「クリエイティブなことをする人間は、だれもが作品に自分自身を注ぎ込む必要がある。登場人物の誰もが、どこかわたしなのだと思う」
-チャールズ・シュルツ
それぞれの愛らしいキャラクター同士がともだちとして関わり合うことがピーナッツの魅力であるとも言えます。そうした観点で、キャラクター同士のふれあい方をひとつずつご紹介していくのが今回の「ともだちは、みんな、ここにいる。」なのだと思います。
というわけで一番最初は「チャーリー・ブラウンとシャーミー 素朴なともだち。」です。
チャーリー・ブラウンとシャーミーをメインとしたコミックが数点展示されています。
というか以前は原画は撮影禁止だったのですが、いつから解禁になったのでしょうか。まあありがたいことです。
次は「パティとヴァイオレット 女の子のともだち。」です。
「チャーリー・ブラウンとライナス 似た者どうしのともだち。」です。
待ってました。「スヌーピーとウッドストック きみこそ、ともだち」
関連したコミックが展示されています。
「ペパーミントパティとマーシー 正反対のともだち。」
「サリーとユードラ 不思議なともだち。」
「チャーリー・ブラウンとルーシー いじめっ子のともだち。」
なかなか圧巻。チャーリー・ブラウンがラグビーボールを蹴ろうとすると○○が邪魔をするという約50年かけて敢えてマンネリパターン化しているコミックです。
「チャーリー・ブラウンとシュローダー ナイーヴなともだち。」
「スヌーピーとリラン 噛み合ってない、ともだち。」
「スヌーピーとスパイク ともだちであり、きょうだいである。」
スヌーピーの兄弟シリーズ「アンディとオラフ マイペースなともだち。」
「スヌーピーとウサギたち 立場を超えたともだち。」
「ウッドストックと鳥たち 飛んだともだち。」
ここでコミックのスライド動画をご紹介。
で、戻って「サリーと学校さん 壁を乗り越えたともだち。」
「スパイクとサボテン 唯一無二のともだち。」
そして最後は「チャーリー・ブラウンとスヌーピー ともだちは、ずっと、ここにいる」です。最後なので文字に起こしますね。
スヌーピーがチャーリー・ブラウンの飼い犬らしいと言うことをシュルツが示したのは、連載開始からひと月あまりたった1950年11月25日のこと。この階のコミックでは、チャーリー・ブラウンはベッドに入ってスヌーピーにおやすみを言い、翌朝また会えるからと安心させようとします(実際は、自分自身を安心させようとしているのかもしれません)。
スヌーピーとチャーリー・ブラウンは同じコインの表と裏で、ふたりの生みの親とさして変わりません。ふたりはチャールズ・シュルツの人格の対照的な側面を表しているのです。不安に押しつぶされそうで、時々しょげるチャーリー・ブラウンと、それとは反対にやる気満々、ひとりよがりなスヌーピー。どちらも相手がなければやっていけません。
コミックの連載が長く続く間にシュルツの描くチャーリー・ブラウンとスヌーピーのたくさんのお話が展開された後、やがて「男の子とその子の犬」だった懐かしい昔にもう一度戻り、チャーリー・ブラウンとスヌーピーが一緒にいる姿を見ることが増えてきました。ふたりは近所をとことこ散歩したり、木陰にのんびり腰を下ろしていることもあります。最初のバント同じようにベッドに入ったチャーリー・ブラウンのすぐそばに飼い犬がいて、明日また会えるよとふたりは安心するのです。