SSDにも使える!HDDスタンドはどうしても買っておくべき理由

バックアップやデータ置き場として容量単価の安いHDD(ハードディスク)の大容量HDDへの交換や、HDDからSSDへの換装作業は面倒なものですが、少しでも簡単に確実に行いたいものです。

こうしたパソコンの修理やHDD/SSDの換装・交換・増設・増量などのメンテナンスに、大変便利なHDDスタンドの必要性を今さらながら主張したいのですが、そのメリットとデメリットについて実体験を踏まえをご紹介します。

こうした作業に自信のない方も、慣れている方も、HDDやSSDを扱う人が絶対に得する記事なので、どうぞご覧ください。

目次

SSDにも使える!HDDスタンドはどうしても買っておくべき理由

HDDスタンドとは

玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」

動画や写真の高解像度化に伴い、一般家庭でも保存しているデータが数TBになることもありえます。
また使っているパソコンが遅いのでHDDからSSDに載せ替えたいとか、SSDを大容量に載せ替えたいとか、
大量のデータをメンテナンスする機会も昔から比べたら増えてきました。

そこで今回ご紹介するのは、数年前に会社からもらって今も便利に使っているHDDスタンドです。
たくさんの用途に使えるくせに5,000円前後で買えるという超ハイコスパな機器です。オニオン座は未だにこれを使ってます。

※下記を含む商品リンクは随時、現行品に差し替えています。

HDDスタンドは、使用用途によって「HDD/SSDクローンマシーン」「HDD/SSDデュプリケーター」などとも呼ばれます。
HDDだけでなくSSDにも使えるのです。

ただし、今回ご紹介するHDDスタンドに対応するのは、SATA(シリアルATA)インターフェースで、2.5インチか3.5インチのものに限ります。大まかにはノート用が2.5インチ、デスクトップ用が3.5インチです。逆に言うと、2.5インチか3.5インチのディスクは必ずSATAだと思ってかまいません(SCSIとか今時ないし)。

もっと初心者の方へ簡単にいうと、メモリーみたいなチップむき出しの大容量ストレージがSSD、いかにもHDDみたいなかたちをしたのがSATAと思ってもらって構いません。つまりHDDのメンテナンスでは必ず役に立つガジェットといえます。

HDDスタンドは多くのメーカーから発売されていますが、基本的なメリットをまとめると次の通りです。

・SATA3.0のHDDまたはSSDを2本刺すことが出来る。
・HDD/SSDを2本刺した場合、パソコン無しでデータや構造をそのままコピー(クローン)できる。
・容量が問題無ければ、パソコン無しでHDDからSSDにもコピー(クローン)できる。
・機種によっては、セクターエラーのあるストレージもコピー(クローン)できる。
・機種によっては、パソコン無しでHDD/SSDの完全消去ができる。
・HDD/SSDを刺し、USBケーブルでパソコンと接続すれば、USBドライブ代わりになる。
・刺せるHDD/SSDは、3.5インチでも2.5インチでもOK。
・2.5インチを刺す場合、厚みは7mmでも9.5mmでもOK。

以上から、主に使える用途をまとめると次の通りです。

・パソコンのストレージをHDDからSSDに変える場合に、HDD内容をSSDへコピー(クローン)する。
・パソコンのストレージを大容量に変えたいとき、HDD/SSD内容をHDD/SSDへコピー(クローン)する。
・HDDが故障する前に、定期的に新しいHDDへコピーする。
・HDDがカラカラ音が鳴り故障寸前と思われたとき、新しいHDDへコピーする。
・HDDの読み書きエラーが増えて故障進行中と思われたとき、新しいHDDへ読めるデータだけサルベージする。
・保管していたHDDの内容をちょっと読み書きしたいときなど刺してUSBドライブとして使う。

デメリットというか弱みについては正直なところ特になく、強いて言えばSATAのHDD/SSDにしか対応していないところです。M.2 SATA SSDはどうするんだという解決方法は文末に記載しています。

唯一の注意点は、HDDスタンドに限らずクローンソフトでも同様ですが、基本的にクローンする先は、元と同容量または、元より大容量でなければなりません。そして大容量にクローンした場合、パソコン側で「ボリュームの拡張ウィザード」にて未割り当て領域を調整する必要があります。このへんは以下の記事にて方法が書かれています。

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HDDスタンドの使い方:HDD/SSDをコピー(クローン)する方法

こういう外付けケースを使ったややこしいことをしたくなければ、HDDスタンドが神。

こういう外付けケースを使ったややこしいことをしたくなければ、HDDスタンドが本当にすべからく便利。

最も基本的なHDD/SSDをコピー(クローン)する方法をご紹介します。

ちなみにコピーとクローンの違いですが、パソコンでファイルコピーをするような行為をコピーといい、パソコンで表示できないOSバックアップファイルを含めたデータ全てやファイル構造、セクタ構造なども一切をコピーすることをクローンと言います

HDD/SSDの載せ替えをする際、元のWinodowsのシステムフォルダを他のHDDなどにドラッグドロップでコピーして、そのHDDで起動できるかというとできません。なので、クローンソフトかHDDスタンドを使う必要があります。こうした、まるっとデータ環境をコピーするのがクローンといいます

HDDスタンドの使い方は超絶簡単です。二本のストレージを刺します。取説や本体の表示をよく見て、コピー元とコピー先を間違わないようにします。こちらの場合はHDD1からHDD2へクローンするかたちです。

SSDからSSDへクローンしてみた。9.5mmスペーサーも何も要らずそのまま刺すだけ。

SSDからSSDへクローンしてみた。9.5mmスペーサーも何も要らずそのまま刺すだけ。

次にHDDスタンドの所定のボタンを押すだけで、クローンが開始されます。もう本当にこれだけです。

SSDをクローンしてもアライメントもズレず、本当に何もやることがない。

SSDをクローンしてもアライメントもズレず、本当に何もやることがない。

クローンするデータ容量にもよりますが、例えばSSDからSSDへクローンするときの所要時間は超高速で1時間もかかりません。

クローンソフトを使用する場合は、外付けストレージケースに新しいHDD/SSDを入れてクローンを作り、差し替えるという手間が必要ですが、HDDスタンドを使えば上記だけで済みます。

※重要な余談・・・もしも無料クローンソフトを使いたい場合、オニオン座の経験上はEaseUS Todo Backup Freeの一択となります。理由はAcronis True Image WD Editionだと外付けケースのチップの影響でSanDiskまたはWesternDigitalと認識してくれないことが多く、AOMEI Backupper無料版は容量違いだと使えないからです。EaseUS Todo Backup Freeも有料版にしろとメッセージがウザいですが無視し続ければ一通り全部可能です。

実際にHDDスタンドを使い、ノートパソコンのSSDを大容量のものに交換した際の記事がこちらになります。

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まとめ

Acronis True Image WD Editionのクローンエラー。最初からHDDスタンドを使っていればこんなことはない。

Acronis True Image WD Editionのクローンエラー。最初からHDDスタンドを使っていればこんなことはない。

HDDの最大の欠点は、SSDと比べて故障が多いことです。大事なデータを入れたHDDが壊れる前のデータ移行や、SSDへの交換、ちょっと昔のHDDを見て見たい、そんな要求に応えられるのがHDDスタンドです。オニオン座も何度助けられたか。

このへんはSATAにしか対応していませんが、現在も大容量データの置き場所としてはHDDが主流ですし、最新PCでももちろんSATAのHDDが使用されています。古いPCのメンテナンスだけでなく、最近PCを買った方にとっても有効です。

 

それでは本日ご紹介したアイテムをふり返ります。複数のメーカーから同種の製品が販売されていて、特に違いはないのですが、昔から売れているこのへんが安定感あると思います。

M.2 SATA SSDをお持ちで、クローンを作りたいという方は、こちらのM.2 SATA SSDをSATA SSDと同様に使えるようにする2.5インチケースを買い、HDDスタンドでクローンする方法が本当に楽です。Sabrentはオニオン座も愛用してます。

NVMe PCIe SSDをお持ちで、クローンを作りたいという方は、2.5インチ化するケースがほぼないので、そもそもNVMe PCIe SSDに対応したクローンマシンを使う方法です。少しお高いけど。

以上、ブログ オニオン座が「SSDにも使える!HDDスタンドはどうしても買っておくべき理由」をお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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