超かんたん!ThinkPad X240内蔵HDDをSanDisk SSD Extreme PROに差し替える方法

こんにちは、ぶんちょうです。仕事で使用しているノートパソコンThinkPad X240の内蔵ディスクの空きがなくなってきましたので、大容量のSSDに交換してみました。そのSSD換装方法やコツをレポートしたいと思います。

最近、自分がWEB屋なのか動画屋なのか分からなくなってきましたが、ともかく扱うデータが多くなってきて内蔵ディスクでは手狭になり、大きめのものに変更することとなったのです。

SSD交換方法はThinkPad X250もほぼ同じですから是非参考にしてみて下さい。

【追記】当記事はWindows7で実施しましたが、Windows10でも全く同様にクローンすることができます。

目次

超かんたん!ThinkPad X240内蔵HDDをSanDisk SSD Extreme PROに差し替える方法

内蔵型SSDがめちゃくちゃ安くなっている件

仕事で使っているThinkPad X240は、ちょっとした動画編集くらいなら問題なくできるスペックを持ち、メモリーも8GBで入出力端子も一通りあり、質感も良くかなり気に入っています。

ThinkPad X240には購入当時からHDDではなく、128GBのSSDが入っていたのですが、どうせ変えるなら高速で大容量のSSDにしたいと思い、久しぶりにネットで価格を見てみたら、、、すごい値下がり状態です。もはや大暴落。

勤務先の親会社の都合、Verbatim(バーベイタム・三菱ケミカル)の内蔵SSD(例えばコレとか)にしたかったのですが、欲しかった500GBクラスの製品が存在しません。しょうがないですねこれは。というわけで速度や信頼性の高いサンディスクにターゲットを絞りました。

サンディスクのSSDのラインナップは、日本国内の正規販売品では「Extreme PRO」「Ultra II」の二種類がありました。

前者はお高いのですがより高速で耐久性の高いMLCチップを採用しています。後者はお安いのですがTLCチップを採用しています。普通に仕事で使う分には速度的に変わらないとは思いますが、TLCチップよりも書き換え回数の多いMLCチップを採用した「Extreme PRO」を選択しました。

ちなみに現行のSSDの規格・フォームファクターにも大きく3種類あります。①古めのノートパソコンの殆どで使われている2.5インチサイズのハードディスクと同じ大きさの2.5インチ SATA 3.0 SSD、②レッツノートMX/AXシリーズ等でも使われいるM.2 SATA3.0 SSD、③最近のノートパソコン・デスクトップパソコンの一部に使われているM.2 NVMe/PCIExpress SSDです。

今回差し替えをするのは①2.5インチSATA 3.0 SSDです。古めのノートパソコンを高速化したくてハードディスクをSSD化して使う人は大抵こちらになりますね。逆に言うとM.2のハードディスクって存在しませんから、ノートパソコンのハードディスクをSSD化するとしたら必ず2.5インチSATA 3.0 SSDであるとも言えます。

あと2.5インチディスクには厚みが9.5mmと7mmの2種類あります。2.5インチHDDの殆どは9.5mm厚、2.5インチの殆どは7mm厚となります。ThinkPad X240とX250の2.5インチベイは9.5mm厚なのでスペーサーを使えばどちらでも大丈夫ですが、ThinkPad X230は7mmしか使えませんのでご注意下さい。

で、ヨドバシで購入しようとしましたがあいにく品切れのため、Amazonで購入しました。TLC全盛の現在でもAmazonならMLCのSSDが売っています。

しっかし、コンシューマ向け製品とは言え、500GBクラスのサンディスクのハイエンドSSDが安く購入できました。いい時代になったモノです。

でもよく考えたらSanDisk Extreme PROは高級品というかオーバースペックですな。今回は大仕事のご褒美に会社の経費で買えってもらえることになったので気にしませんでしたが、プライベートで買うには贅沢なお値段です。SSDの価格が下がった今では、普通に信頼性の高いWesternDigitalあたりのSSDで十分だと思います。ウェスタンデジタルのSSDの中身はSanDiskですからね。

 

おうちにSanDiskのSSDが到着

到着した現物がこちらです。Extreme PROはメーカー保証期間が10年間ですから、領収書と保証書は大切に保管しておきましょう。

SanDisk Extreme PRO

地味に高級品のSanDisk Extreme PRO 480GB

余談ですが、最近アマゾンは何でもかんでも段ボール箱に入れるの止めたのでしょうか。こんな精密機器を薄い薄いクッション封筒に入って送られてきました。ちょっと心配でしたがパッケージ箱にダメージがなかったのでよしとします。

SanDisk Extreme PRO

パッケージにはへこみ一つない状態

このSSDは厚さが薄い(7mm厚)のため、一般的な2.5インチHDDのスペース(9.5mm厚)にピッタリ入るよう、スペーサーが付属しています。

SanDisk Extreme PROのスペーサー

スペーサーっていっても、両面テープが貼られているただのプラスチックのワクなんですが、こいつをつけるとちょうど9.5mm厚になります。

手元にスペーサーがない方は単品でも販売されています。

ThinkPad X240 のケースを開ける

これが今使っているLENOVO ThinkPad X240です。現在入っているHDDを抜いて新しいSSDを入れるためにパソコンを分解します。実は先月くらいにメモリ増設をしたので、今日で二回目の開腹です。ケースの開け方はX250も一緒です。

LENOVO ThinkPad X240のケース裏面

LENOVO ThinkPad X240のケース裏面

先日開けたとき、SDカードとUSBアダプタを刺したまま無理矢理開けようとしてケースを割りそうになりました。今回はちゃんと抜いてからケースを外します。これはやりがちなので本当に注意が必要です。こういうやつです。

LENOVO ThinkPad X240のUSBポート

LENOVO ThinkPad X240のUSBポートにLogicoolマウスのドングルを刺しっぱなしのままケースを空けようとすると割れちゃう

必要な道具は小さめのプラスドライバだけです。これは100円ショップで売っている精密ドライバーセットで十分ですが少し固めに締められているため、ネジ穴を舐めないように注意しましょう。

コツとしてはネジを全て外して出来た隙間に爪を差し込んで根性でねじ開ける感じです。使わないポイントカードなどを使ってもいいですね。裏ケースは柔軟に出来ているので簡単に割れることはありません。

ThinkPad x240のケースが開きました。画像の左下にある銀箔部分が元々入っていたSSD(128GB)です。

LENOVO ThinkPad X240の内部を公開

LENOVO ThinkPad X240の内部を公開

ちなみにThinkPadのメモリ換装方法についても少し説明しておくと、増設メモリは右側の中央にあります。ファンとバッテリーの間くらいに見えるのがメモリです。

ThinkPad X240の最大メモリは8GBです。内蔵メモリの規格は204pin SO-DIMMで、DDR3L-1600(PC3-12800)の低電圧版1.35Vです。DDR3の低電圧版がDDR3Lとなっています。メモリは1枚しか入りませんので例えば4GB→8GBへ増設する場合は、既に刺さっているメモリを抜いて大容量のものに差し替えるかたちになります。

メモリーの価格も暴落していて、同じ規格ならより高速な上位メモリの方がなぜか価格が安い傾向にあり、PC自作に慣れた方なら安価な上位メモリを購入するのが通例ですが、DDR3LのSO-DIMMにはこれよりも上位モデルが販売されてません。

繰り返しますがメモリスロットが1つしかないので増設ではなく交換になりますのでご注意を。私は純正品は高いので普通にトランセンドの8GBを買いました。

なお、ThinkPad X250の最大メモリは16GBで、ThinkPad X240と同じ204pin SO-DIMM DDR3L-1600(PC3-12800)です。メモリスロット数も同じく1つだけです。

で、SSDの取り出しに戻りますが、元々入っていたSSDはネジなどで固定されていません。左側にあるSATAコネクタ部分を持ち上げるとこうなります。

LENOVO ThinkPad X240のSSDは完全固定されていない

LENOVO ThinkPad X240のSSDは完全固定されていない

まずはコネクタを抜いて、SSDの両脇にあるプラスチックのレールのようなものを外します。このへんもネジ穴にハマっているだけですので工具はいりません。

SSDを外すとこうなります。レッツノートなんかと違ってクッション材は使われていませんでした。

LENOVO ThinkPad X240のSSDは完全固定されていない

軽量化しつつ強度を増すためかハニカム形状になっている

元々入っていたSSDは嬉しいことに東芝製でした。彼には別の人生を歩んでもらいます。外付け2.5インチHDDケースに入れてポータブルSSDにでもしようかと思います。

これから2.5インチSSDケースを買うなら、SSDの読み書きスピードをフル発揮できるUSB3.1 Gen2対応品がオススメです。

LENOVO ThinkPad X240のSSD

なかなか良いSSDが入っていた。容量さえ大きければ問題なかったのだが

ちなみに、ThinkPad X230のSSDへの交換はケースを空ける必要はなく、裏返して左端にあるスロットをネジ1本外すだけで差し替えすることが出来ます。ただし冒頭と繰り返しになりますが、9.5mmは入りません。今さら珍品で割高な7mmのHDDを買うメリットはないので、換装したければSSDを買いましょう。

この後は古いSSDから新しいSSDへデータの引っ越しと言いますか、データコピーを行います。今回はデータコピーにパソコンは一切使いませんので、コピーが完了するまではThinkPad X240の裏蓋は開けっぱなしにしておきます。せっかくなのでファンにホコリが詰まっていたら取っておきましょう。ファンにホコリが溜まるとパソコン内の冷却効率が下がって処理速度の低下や故障の原因ともなりますから。

 

SSDからSSDへデータコピー

ネットを調べると、こういうときはクローン(データコピー)をする専用のフリーソフトを使うのが常套手段らしいのですが、それにはHDD外付けケースが必要です。その方法とは、いったんHDD外付けケースにSSDを入れて、クローンソフトでそいつにデータをコピーし終わったら外付けに入れていたSSDを内臓のものと差し替えるのです。

でも今回はたまたま会社にあったHDDスタンド「玄人志向 玄立」を使用します。ビックカメラで4,380円だったようです。本当にこんなのでコピーできるのか???

玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」

興味本位だけで家に持ち帰ってきた玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」

何も考えず、HDDスタンドへ2つのSSDをガチャンと刺します。HDD1からHDD2にコピーされます。逆に刺すと大変です。HDD1に元々入っていた128GB SSDを、HDD2に今回購入した480GB SSDを刺しました。容量違いだが大丈夫なのか。。

ちなみに画像のように、9.5mm厚の旧SSDも7mm厚の新SSDもスペーサー無しできちんと刺さります。もちろん3.5インチも2.5インチもどっちも刺さります。

玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」

こんな原始的な感じでうまくいくのだろうか

祈る思いで「Clone」ボタンを長押しするとコピーが開始されました。

玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」

大事なデータはバックアップを取ってあるので、ダメなら諦めよう

今回のクローンで対象となるデータは100GB少々。果たしてどのくらいで終わるのか。。。と約10分で終了。マジ早い。さすがSSD同士のコピーはめちゃめちゃ早いです。

ね。SSD同士のデータコピーにパソコンは一切使わなかったでしょ?ここまで簡単にできると、ごちゃごちゃとクローンソフトでディスクイメージ作ったり、つなぎ直してデータを戻したりするのがアホらしいです。こういったコピーマシンだとOSバックアップ領域なども含めて全てコピーしてくれるので助かります。ほんと特に初心者の方はこれしか選択肢はないレベル。ガチでオススメ。不要になったハードディスクやSSDのデータをイレースする情報漏洩対策機能が付加されたモデルもあります。

Lenovo ThinkPad X240 に新しいSSDを戻す

クローン作業が終わったSSDに付属のスペーサーを貼り付けます。サンディスクのでかいロゴがある方に貼ります。

これにより厚みが7mmから9.5mmになり、ThinkPadの内蔵HDDに適したサイズになります。

SanDisk Extreme PRO SSD

エラそうなSSDに額縁が付いてさらにエラそう

こんな感じでちょうどピッタリ入りますた。

SanDisk Extreme PRO SSD

ちゃんとコピーできたか確認する術がないけど、きっとうまくいっているさ

ノートパソコンのケースを外したときと逆の手順で取り付けます。接触不良などが不安な方は、ケースの蓋を元に戻す前に起動テストなどしてみてください。

 

新しいSSDで起動するのか動作チェック

何のテストも無しにケースのネジを全て締めてしまいましたが、果たしてまともに動作してくれるのか。だってドライバソフトもユーティリティーソフトも何にも入れてないし、そもそも新しいSSDのフォーマットすらしてないじゃないの。

そんな心配をよそにあっけなく起動完了しました。デバイスマネージャでも確認OK。

SanDisk Extreme PRO SSDを換装

新しいSSDで起動できたってことは、正常にコピーできたのだ

システム構成が変わったので再起動するようメッセージが出たのでその通りにしてみます。

パソコンが再起動しました。よくよく見るとCドライブが従来通り約120GBあるのですが、残りの約300GBが見当たりません。その原因は、HDDスタンドでコピーをしたため、旧SSDのデータ領域分しか有効になっていなかったようです。これはクローンソフトを使っても同じことが起きます。

パーティーションを切り直してもよかったのですが、作業データ領域として別ディスク扱いにしようと思います。コンピュータを右クリック→「管理」→「ディスクの管理」から未割り当てだった約300GBにドライブレターを割り当てて認識させます。

Windows7ディスクの管理

他にもイマイチ不明な領域があるが気にしないでおこう

内蔵ドライブがCドライブとEドライブになって気持ち悪い

内蔵ドライブがCドライブとEドライブになって気持ち悪い

SDカードを挿していたので、追加割り当てした約300GBがEドライブになってしまいました。未割り当て領域のドライブレターをDドライブへ変更するには、いったんSDカードを抜いてから「ディスクの管理」でドライブレターを修正します。

動作テストを兼ねて、CrystalDiskMarkで内蔵SSDのベンチマークを取ってみます。シーケンシャルは読み書きともほぼカタログスペック通りの500MB/Sです。すごい速い。4kが遅いのは気になりますがまあこんなもんでしょう。

SSDスピードテスト

4kでこれだけ速度が出ていれば十分か

あとになって調べましたが、アライメントもズレておらず、本当にクローンマシンだけで環境移行が全てできてしまいました。

 

まとめ

ここまでSSDが安くなったので、ノートパソコンやデスクトップの起動ディスクはSSDがいいですね。HDDよりもアクセスは早く、耐衝撃性が高くて省電力といいことだらけです。ストレージが大きくなったので容量ストレスもなく安心して使えます。

実は今回と似たような作業は二度目なのですが、前回はクローンソフトを使用して結構苦労した思い出があります。調べながらだから何時間かかかりました。でも今回はクローンしてくれる便利な機器のおかげで本当にサクっと終わりました。ドン引きするほど簡単でした。とりあえず1台持っておくとトラブルがあったときも安心ですな。

ポンコツ気味のうちのレッツノートw7もSSDに換装しようかな。というわけで本日ご紹介したアイテムを振り返ります。

贅沢にもMLCの高級SSDを使いたい方はこちら。

TLCでいいけど安物は怖いから、信頼と実績のあるSSDが欲しいという方はこちら。ほんと今が買い時おじさんです。

あまったSSDやHDDは外付けケースに入れて再活用しましょう。それがエコ。

うちにSSDは余ってるんだけど7mm→9.5mmスペーサーがない人はこちら。

SSD換装のついでにメモリも増やしたい人はこちら。メモリ喰いなChrome等を多用する人は8GBあると捗ります。

ディスクのクローンに苦労したくない人は絶対クローンマシンがオススメ。これはガチのガチ。

非常時にクローンもしたいけど、不要PCを廃棄するときにHDDを消去しておきたいという情シス担当している人も会社に一台あると捗ります。

 

以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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