睡眠とは、単に身体を休息させるだけでなく、身体中の細胞の修復活動が最も盛んになり、同時にストレスの回復も行われるようなとても重要なものです。
睡眠が大切なのは誰もが知っているとは思いますが、夫婦で同じ寝室を使っている方は、旦那さん又は奥さんのいびきが気になって眠れないというご家庭もあると思います。
わが家では夫婦揃っていびきをかくので人のことは責められないのですが、不眠症気味で眠りの浅い私だけが夜に何度も起きてしまうことが増えました。
しかし、この問題を一発で解決してくれたのが、今回紹介する最新のシリコン耳栓 loop(ループ)でした。

安眠のために色々考えた結果、枕やウレタン耳栓を試したのだが
いびきのメカニズムは、睡眠中に気道が狭まることで喉の振動が原因で起こります。睡眠時に舌や喉の筋肉が緩み、重力によって気道が狭くなることで周りの肉が震えてしまうのです。
ただし横向きで寝るといびきが収まることが分かっていたので、寝相を改善してもらおうと枕をいくつか試してもらいました。例えばこちらを買いました。基本的に横寝する人なら効果は抜群だと思います。
わが家の場合は、若干の効果は見られたものの仰向けになれば元通り。普段は仰向けで寝る人には意味があまりありませんでした。
並行して別の方法を模索しました。まずは耳栓です。同じ悩みをもつ同僚から教えてもらい、こちらのウレタン耳栓 MOLDEX Pura-fit 6800 を購入しました。
素材的には高反発枕のようで、ぎゅっと小さく指で潰したまま耳に詰め込むと、耳の中で膨らむようなかたちです。使ってみると、たしかに驚くほど音が聞こえなくなり、さすが遮音性能が33dbというのは伊達じゃない!と勝利を確信しました。
しかし数日使っているうちに問題が生じました。私は耳の中で汗をかきやすい体質なのです。
この耳栓だと外耳道をウレタンフォームでビッチリ塞ぐため、余計に耳の中で汗をかき、軽い中耳炎のような症状が出始めました。これではダメだと使用を中止しました。冬だったらよかったのかもしれませんが。
次に模索したのは「寝ホン」です。
寝ホンとはBluetoothイヤホンの一種で、寝ながら使っても耳が痛くないよう薄型にしたもののことです。
音楽やASMRを聴きながら寝落ちしたい人はいいと思いますし、中には睡眠に特化したモデルもあります。
もし私が買うとしたらコレか、睡眠モニタリング機能のあるAnker Soundcore Sleep A20あたりで悩みました。
しかし「寝ホン」にも課題はあり、実際に買って試すには至りませんでした。
・フル機能を使うのであれば、毎日充電しなければならない。
・電池の持ちがよくないものが多い(多くの製品では4,5時間程度で、睡眠時間に満たない)
・使い続けたら当然バッテリーが劣化する。買い換えも安くはない。
・試着してみたが、軽量モデルでも重さを感じてしまう。
・もう少し安くなりませんかね?
そこでAmazonのオススメに出てきたのが、今回の最新の耳栓です。
このloop、私も知らなかったのですがこの分野では最も有名らしい。耳栓にしては高いような気がしますが、直感的に「アリ」だと感じ、最もオーソドックスで睡眠改善を謳っていたloop Quiet2を購入しました。
シリコン耳栓のloopはどこの会社?
今回紹介するloop(正確には「Loop Earprugs」)は、2016年に設立されたLoop BVが手がけるイヤーウェア或いはイヤープロテクターのブランド。本社はベルギーのアントワープにあり、日本ではモダニティ株式会社が総代理店を務めています(現在は日本支社もあります)。
私は知らなかったのですが、2024年頃にSNSでバズり、また愛用者は世界中に数百万人もいるとのこと。
睡眠の質向上、集中力アップ、聴覚過敏の緩和を狙ったLoop Quiet (ループクワイエット)のほか、音質を損なわず音量だけを調整することでライブやスポーツ観戦、あるいは聴覚過敏に悩む方に向けたLoop Experience (ループエクスペリエンス)など、複数のモデルをラインナップしています。

Loop Quiet2のパッケージには周波数帯ごとの減衰率などを明記。単に耳を塞ぐのではなく機能性に自信があることが見て伺えます。
新感覚のシリコン耳栓 loop Quiet2 使用感レビュー
というわけで、わが家に着弾した loop Quiet2 はこちら。洒落たイヤホンのパッケージみたいです。

ノイズを24db(デシベル)低減してくれるとパッケージ裏にも書かれています。

パッケージを開けると、これまたBluetoothイヤホンのような様子。イヤーピースが4組(XS〜Lサイズ)が付属しています。Mサイズは装着済みです。

loop Quiet2 本体が収納できるケースも付属。フックがついているので紛失防止にも役立ちそうです。

付属の簡易マニュアルは英語のみ。イラストと数字が分かりやすく書いてあるので不便はないでしょう。

収納ケースを開けるとこんな感じ。これなら格好悪くないと思いました。

loop Quiet2 本体を取り出してみます。リング状の土台に穴の無いイヤーピースを差し込んであります。

使い方は簡単です。見た目の通り、カナルイヤホンと同じように耳に入れ、土台部分を耳たぶのでっぱりにひっかける感じ。土台も固すぎず柔らかすぎずで、横になって寝ても違和感はほとんどありませんでした。
それでは実際に夜、寝るときに使ってみました。
実際に装着してみて、まず「音が消えた」というのが第一印象です。いや、かすかに聞こえるのですが、全く気にならないレベルです。
装着感も抜群でした。ウレタン耳栓のような耳奥への負担はなく、耳たぶも痛くありません。耳たぶには土台のリングをひっかけているのでわずかな違和感が当然あるのですが、1週間ほどで気にならなくなりました。
つまり私の場合は、違和感がほぼないのに音がない、という非常に不思議な感覚を覚えました。
そして何より驚いたのは、目覚まし時計の音はしっかり聞こえるのです。もちろん小さめにはなりますが、これなら使える!そう思いました。
まとめ:loop Quiet2はいいぞ!早く買えばよかった!

枕ではいびきが解消できなかったので、ウレタン耳栓を試したり寝ホンを検討しました。それぞれ良さがあるのは分かりましたが、結局はシリコン耳栓 loop Quiet2 で落ち着きました。もう手放せません。
たしかに遮音性能はウレタン耳栓が上回っていますが、まったくの静粛が欲しいわけではなく、また私の場合は体質に合わなかったことから、普段慣れているカナル型イヤホンと同型のシリコン耳栓が合っていたのだと思います。
類似品(パチモン)も多数あるようですが、深刻でしたのでやはり実績のあるloopを買って正解だったと思います。
loopは、いびきに限らず、例えば飛行機や長距離列車、長距離バスなどの移動で仮眠を取りたいときにも良さそうです。旅行先にも持ち歩きたいと思いました。
また、このloopは前述の通り、用途に応じた複数のモデルが用意されています。モデル毎に遮音の特性が異なりますので、あなたの悩みに応じたloopを探してみてはいかがでしょうか。












