M1チップ搭載!最新iPad Proのバッテリーの持ちや、買い換えがオススメな人を確認してみた

2021年5月に発売予定の最新iPad Proでは、MacBook Air/Pro(Late2020)から採用されたApple M1チップというSoC(ソック。システムオンチップの略)を搭載することになりました。そしてApple M1チップを搭載したMacBook Air/Proは、「爆速」「バッテリー持ちが倍以上」と評判がスゴいのですが、iPad Proではどうなるのか。発売前のため情報が少ない中、個人的にも大変気になるので調べてみました。

ただし正直に言って、MacBook Air/Proの旧モデルで使用していたIntelチップは、ざっくり言うとパソコン用SoCです。かたやiPad Proの旧モデルで使用していたA14チップはスマホ・タブレット用SoCです。つまりIntel系とARM系の比較となり、そもそも土俵が違います。あくまで参考比較に留まることをご理解下さい。

目次

M1チップ搭載!最新iPad Proのバッテリーの持ちや、買い換えた方がオススメな人を確認してみた

MacBook Air/Pro(Late2020)から見る、Apple M1チップのスゴい性能

2021年5月に発売予定の最新iPad Proは、11インチは第3世代となり、12.9インチは第5世代となります。前モデルはA12Z BIONICというSoCを使用していましたが、当モデルからはApple M1チップというSoCを搭載することとなりました。

まずはM1チップの性能を知るために、M1チップの概要と、MacBook Air/Proを例にして確認します。本題がiPad Proについてのお話なので、なるべくさらっとご紹介します。

Apple M1チップは、iPhone・iPadなどのiOSデバイス向けのいわゆるAppleシリコン(A12バイオニックなど)を、Mac PCなどで使えるようグレードアップしたものです。

構造上の大きな特徴は、CPU・GPU・メインメモリー・各種コントローラを一体化させたことにあります。OSもハードも両方作っているアップルにしかできない技ですな。

その他の特徴は、主にカタログスペックやアップルのアナウンスから以下のようになります。

・バッテリー駆動時間が大幅に伸びた。
→Intelチップで出来なかった電源管理機能により、消費電力が最大10分の1。「MacBook Air 14時間→20時間/MacBook Pro 12時間→18時間」に伸びた。

・処理速度が大きく向上した。
従来比較で最大3.5倍、GPUは最大5倍、機械学習は最大9倍とも言われる。Geekbenchシングルコアテストでは、Core i7-10700Kを積んだ最上級機iMacが1249に対し、10万円ちょっとで変えるM1搭載MacBook Air(Late2020)は1690。

・MacでiOSアプリを使えるようになった。
→元がiOSデバイス出身のAppleシリコンを使用しているため。ただしiOSアプリはタッチ操作前提のため非対応アプリもある。

・M1チップに最適化されていないアプリ(Intel x86用ソフト)も、Rosetta2にて高速実行できる。
→非最適化アプリは、1回目の起動はIntel機の方が若干早いが、2回目からは爆速になる。

・メインメモリの増設と交換ができなくなった。
→Macは元々メモリの使用効率が良く、M1チップはさらに効率的になっているので支障なし。

・無料のWindows稼働環境であるBootCamp(ブートキャンプ)が使えなくなった。
→Parallels Desktopなどのような、MacOS上でWindowsOSなどをエミュレート(仮想稼働)できるソフトウェアを使えば解決可能

※Parallels Desktop(パラレルズデスクトップ)には買い切り版と1年サブスク版があります。個人的には買い切り版で2〜3年使うのがいいかと。

IT製品の新モデルで「性能が50%もアップ!」なんてのはありがちですが、アップルの場合は「性能が数倍アップ!」なわけで、ちょっと頭が逝かれてるレベルです。

これが、新しいiPad Proにどう影響するか、期待できますね。

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M1チップ搭載のiPad Proは大幅に性能アップ?

M1チップ搭載の11インチiPad Pro(第3世代)と12.9インチiPad Pro(第5世代)では、果たしてどれくらいスペックアップしているか、アップルの公式発表から確認します。

PUBGモバイルのためにiPad Pro(第2世代)を買った筆者としては、なによりバッテリーの持ちがどれくらい長くなっているかが気になりました。その結果は・・・同じでした。

11インチの初代から今回の第3世代まで、そして12.9インチも初代から今回の第5世代まで、全機種のカタログスペック上は最長10時間と揃っています。残念です。

でも冷静に考えれば、もともとAppleデバイス用SoCを使っていたiPad Proが、Appleデバイス用SoCをベースにしたM1チップへ変更したところで、目を見張るほどの変化はないわけです。

しかし、バッテリーの持ち以外では次のような特徴はあります。下記は同じくアップル公表値を主にしています。

・パフォーマンスが向上
CPUは50%、グラフィックは40%向上した。

・5G通信に対応
→でも、5G対応アンテナが普及してないから意味ないけどね。

・最大40Gbps通信できるThunderbolt3に対応
→ただし、Thunderbolt3(USB4.0)規格のケーブルは最長で70cmですぞ!

・ディスプレイの画質が向上
→特に12.9インチについては10,000個以上のミニLEDによりコントラスト比がエグいほど向上

・マイクとスピーカーを強化

iPad Proの前モデルユーザー買い換えるべき?オススメの使い方は?

もともと成熟度の高いiPad Proには死角がほぼないと言われていますが、今回のモデルチェンジを機に、前モデル所有者は新モデルへ買い換えるべきでしょうか。あるいは、どんな使い方の方が買い換えるべきかを整理します。

従来からヌルサクで、よほど特殊な使い方をしなければ動作速度に何ら問題ないiPad Proです。個人的には、今回のモデルチェンジで、一般の方が受ける恩恵はは少ないと判断します。私のようにPUBGモバイルとネット動画鑑賞、ちょっとしたメモや写真編集をする程度の人は、買い換える必要はないと思います。

この手のガジェットブログだと「新製品はスゴく良いから早く買い換えろ!」と連呼するでしょうが、オニオン座ブログは正直です。繰り返します。一般人は買い換える必要ありません

新しく買い換えた方がいい人はこんな人ですね。

・iPad Proで動画編集や高度な画像編集、ARやらVRなどのデータ制作を行いたい人
・デスクトップパソコンでもキャリブレーションを気にするようなプロカメラマンやプロの映像作家をしている人

理由は、処理性能が40〜50%アップしたこと、特に12.9インチは画質がガチプロが使うようなモニター品質になったこと。そして最大40Gbps通信できるThunderbolt3に対応したことで、大容量データをサクッと扱えることです。

今回のモデルから高速通信5Gに対応しましたが、都内中心部でも電波が来ておらずほぼ使えません。新宿区内ですらドコモショップの前くらいでしか使えませんからね。全国主要都市で普通に使えるようになるには、あと2〜3年かかることでしょう。ですから、「うわ!5G対応したから、iPad Proも早くなるんだ!」と期待している人は騙されないようご注意下さい。

まとめ

新しくM1チップを搭載したiPad Proが発売されますが、アップルの公式発表からはバッテリーの持ちが良くなったというアナウンスは一切ありませんでした。しかし確実に処理速度や表示品質はアップし、また本編で詳しく触れませんでしたが、カメラのみならずスピーカーやマイクも進化を遂げました。

機能強化された内容を確認してみて、安易に最上級機に「プロ」と付けるメーカーが多い中、特に12.9インチモデルについては、本当の意味でプロ向けのスペックになったな、という印象です。

しかし、情報を統合すると、よほどの専門家・プロフェッショナルでもない限り、前モデルをお持ちの方は買い換える必要はなさそうです。
一方、初めてiPad Proを買う方にとっては、すごく幸せです。こんな化け物みたいなタブレットが10万円しないで買えるのですからね。

それでは本日ご紹介したアイテムをふり返ります。

性能や機能、使い勝手、所有欲の全てを満たすiPad Proの最安モデルがこちら。アップルストア以外のネットショップでも、SIMフリー版のWi-Fi+Cellularモデルが買えるようになりました!

あえて、型落ちとなるiPad Pro 11インチ(第2世代)を買うのが最もコスパが高いかもです。モデルチェンジ時期の今だからこそ、128GBのWi-Fiモデルなら格安で買えるかもです。

背面のミニLEDにより脅威のハイコントラストを実現した12.9インチモデルがこちら。1TB版はなかなかいいお値段です。

 

以上、「M1チップ搭載!最新iPad Proのバッテリーの持ちや、買い換えた方がオススメな人を確認してみた」をお届けしました。オニオン座ブログを最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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