中古で買ったノートパソコンの内蔵バッテリーが劣化していたので自分で交換しました。また私にはスペック不足だったので、メモリーを増設してSSDも大容量のものへ交換しました。
当記事をご覧になるとノートパソコンのパーツ交換増設方法が分かります。
DELL Latitude 7390のバッテリー交換のついでにメモリ増設とSSD交換もしたよ
メインパソコンはMacbook ProだけどWindowsマシンが必要な理由
普段はMacbook Proをメインパソコンとしていますが、仕事ではこのMacbook ProにParallels Desktopを入れてWindows11を使用しています。その理由は、WORDやEXCELを扱うとき、Mac版で編集すると大きくデザインが崩れてしまうのでWindowsを使っている取引先に迷惑がかかるなど、どうしてもWindowsOSを使いたかったからですです。
しかし、このWindows11だとGoogleドライブがエクスプローラーでは使えず、ブラウザ版でしか使えません。M1PROというARM版CPU(SoC)であるためか、Googleドライブが対応してくれないんです。
以上の理由から、中古のWindowsパソコンを別に用意して使い分けることが増えました。手元にあったDELL Latitude E7270をしばらく使ってましたが、矢印キー近くにスクロールキーがあってミスタッチで画面をさまようことを繰り返し。もうやだ。
そんなときに、キー配列の良いDELL Latitude 7390がバッテリーに難アリな特別価格で売っていたのですかさず購入。色々と交換と増設をしてやろうじゃないか、というのが当記事の発端となります。
そんなジャンク品まがいでなく、整備された中古パソコンとしてお探しの方はこちら。Core i5-8350U搭載ならWindows11にアップグレードが可能です。
今回購入したDELL Latitude 7390のスペックを簡単に紹介します。
DELL Latitude 7390は2018年にリリースされました。
CPUは、第7世代 Core i3-7130U (3M キャッシュ, 最大 2.4GHz)から第8世代 Core i7-8650U (8M キャッシュ, 最大 4.2GHz)までのレパートリーがありました。
私が買ったのはWindows11には対応していない第7世代Core i5でした。インテルCPUだと第8世代以降でなければWindows11をインストールできません。したがって第7世代以前のPCは中古相場が安くなっています。別にしばらくWindows10で困らないし、どうしても必要なら強引にインストールもできますのでいいんです。
DELL Latitude 7390の主な入出力インターフェースとしては標準的です。VGA出力がないけどHDMIがあるから問題なし。USB-Cがあるのはありがたい。
DELL Latitude 7390のバッテリー・メモリー・SSDの交換に必要なもの
交換したパーツの他に必要なものは小さめのプラスドライバーが1本だけでした。マルチドライバーセットがあると便利です。
まず劣化してしまった内蔵バッテリーの代替え品としてはこちらを購入しました。純正品は市場からなくなってしまったので互換バッテリーです。画面が360度開いてタブレット型となるLatitude 7390 2-in-1(XPS13)とは異なるバッテリーを使用していますので注意してください。
内蔵メモリーは8GBのDDR4 2400が1枚刺さっていました。メモリスロットは一つしかないため増設したければ全交換となります。32GBでも動作例はあるようですが、公称最大メモリ容量が16GBで予算の都合こちらにしました。
内蔵SSDはM.2 SATA 256GBが刺さっていました。実はDELL Latitude 7390ではM.2 NVMe(PCI)SSDも使えるのと、安くなったので1TBのこちらにしました。国産チップでDRAMバッファを搭載、最大読込: 3,400MB/sのキオクシアを選択。
DELL Latitude 7390のバッテリー・メモリー・SSDの交換手順
DELL Latitude 7390のバッテリー交換
普通に起動することを確認後、シャットダウンをしてACアダプターを抜き、背面パネルを開けていきます。隠しネジはなく、小さめのプラスネジを8カ所開けていきます。ネジを外してもパネルが空かないときはヘラやカードなどで隙間を少しこじ開ければ簡単に開きます。
DELL Latitude 7390の中身がこちら(ヒンジが奥)。いつみてもカッコイイ。手前に大きいのが内蔵バッテリー。その右にあるのがM.2 SATA SSD。左上にはWi-Fiカード、↑中央にはメモリスロット。
Wi-FiカードはIntel 8265NGWが刺さってます。Wi-Fi6E対応のカードに差し替えることもできますがまた次回にします。

劣化した内蔵バッテリーの近影がこちら。スマホのバッテリーと同じように劣化するとガスが出てきて膨らみます。Latitude 7xxxシリーズは筐体が薄いので膨らんだバッテリーのせいでキーボードが湾曲したり筐体が壊れたりする可能性があります。
Latitude 7390のバッテリーの型番はType F3YGTです。仕様は7.6V/7500mAh/60whです。ちなみに前述したLatitude 7390 2-in-1(XPS13)のバッテリー型番は0H754V,DXGH8,H754Vあたりです。
話は戻ります。内蔵バッテリーを交換する手順は次の通りです。
・バッテリーの上に位置する給電ケーブルのコネクターを外す
・古いバッテリーから給電ケーブルを抜き、新しいバッテリーへ差し替える
・逆の手順で、本体にコネクターを付けてネジ止めする
ひとつずつみていきます。最初に古い内蔵バッテリーの左右の角にあるネジを普通に外します。
つぎにバッテリーと本体をつなぐケーブルを外しますが少し丁寧に説明します。コネクター部分をみるとテープのようなものがあり「どうやって外すの?」となります。
テープを持ち上げると持ち手のようになりますので、左右を少しずつ持ち上げるイメージで上に引き上げていきます。一度に力を入れないよう注意してください。
バッテリーが外れました。新しく買ったバッテリーと比べると状態は一目瞭然です。この作業前に行ったDELLのチェックユーティリティーではバッテリーは正常と判定されていたし、極端に使用時間が短いこともありませんでした。しかしわずかにキーボードが膨らんでいたのでした。バッテリー実物を見るとこれはアカンなと確信するわけです。
つぎの「古いバッテリーからケーブルを抜く」です。つまり給電ケーブルを新しいバッテリーへ差し替えて再利用します。この写真でいうとコネクター部分を手前に引き抜きます。ケーブルではなくコネクタ部分を持ち、左右を少しずつ引っ張るようにして抜きます。
逆の手順で給電ケーブルを新しいバッテリーへ挿します。
つぎは新しいバッテリーを本体へ戻します。真上から置いてもハマりません。手前に爪があるので、手前にバッテリーを挿して支点にし、奥に倒していくかたちをとります。
バッテリーが入ったら、給電ケーブルのコネクタを元に戻せばバッテリー交換は完了です。しかし、このあとSSDやメモリ交換をする方はちょっと待った。給電ケーブルをつなぐとACアダプターをつながなくても内部に電気が流れるので、交換作業にはよくないです。SSDやメモリ交換が終わったら給電ケーブルをつなぐようにしましょう。
ちなみに、うまく裏ぶたが閉まらない場合は、このバッテリー手前にある爪がうまくはいっていないか、給電ケーブルがちゃんと溝に収まっていないかのどちらかになりますのでご確認ください。
DELL Latitude 7390のSSD交換
DELL Latitude 7390のSSD交換は簡単です。新しいSSDを用意して、ネジを外して差し替えてネジ止めするだけ。バックアップやクローンをしたい方はこちらを参考になさってください。

この手のSSDをM.2 SSDといいますが、データ転送の規格がSATA3.0とNVMe(PCIe)の2種類あります。データ読み込み最大速度が前者は500MB/s程度、後者は3,500GB/s程度と大きく変わります。
どちらか片方しか対応しないパソコンが多いのですが、Latitude 7390はSATA3.0とNVMe(PCIe)の両方に対応します。あらためて今回用意したSSDはこちら。チップ両面実装なのでヒートシールなどは貼りづらいですが、あまり高温にならないと言われている国産品です。
普通にネジを外せば、古いM.2 SATA SSDを外せます。
古いM.2 SATA SSD(写真上)新しい古いM.2 NVMe SSD(写真下)を並べます。右にある端子の形状が異なることが分かります。
差し替えてネジ止めしたら完成です。
DELL Latitude 7390のメモリ増設交換
CPU-ZやBIOSではメモリスロットが2つあると表示されてますが、私のLatitude 7390にはメモリスロットが1つしかありませんでした。もともと8GBのDDR4-2400が刺さっていたので代わりに16GBのこいつに交換します。
左右にある金具を外すとメモリが立ち上がるので抜き、逆の手順で新しいメモリを装着すれば完了となります。
意味も無く、新旧メモリを比べてみます。
最後に、空冷ファンをブロアーなどで綺麗にしたらネジ止めして起動テストします。不安な方はネジ止め前に起動テストを行ってください。
OSは何も入っていないのでWindowsで起動しませんが、DELLのロゴが表示された後に
「The ammount of system memory has chenged」といった画面が出ればいったん一安心です。
この画面でF2キーを押してデバイス状況を確認します。16GB分のメモリーが認識されていることを確認しました。
あとはWindowsOSを入れるのですが、時間の都合、今はここまで。後日追記します。
まとめ
バッテリーが劣化して安売りされていたDELL Latitude 7390を中古で購入後、バッテリー・メモリー・SSDを交換しました。パーツは全てネットショップで買うことができ、必要な工具はドライバー1本だけでした。
たまに「バッテリーが持たなくなってきたから、パソコンを買い換えるよ」と知人が言ってたりしますが、たかだか数千円でバッテリーが新しくなるわけです。メモリやSSDだってパーツ代だけでパワーアップします。
パソコン屋さんでもこうした交換をしてくれるところがありますが、パーツ代とは別に工賃として数千円〜2,3万円かかったりしますので、自分で治せるものは治して大事に使いたいものです。
それでは本日ご紹介したアイテムを振り返ります。DELL Latitude 7390の内蔵バッテリーは互換品とはなりますが多数売られています。PSEマークが入っているものにしましょう。
増設メモリーは8GBでは物足りないので、16GBがオススメです。
SSDは安くなってきた1TBが欲しいです。またDELL Latitude 7390では高速なPCI ExpressのNVMe SSDが使えます。
外したM.2 SATA SSDはこうしたケースに入れると高速な外付けSSDとして再利用できます。
ほかにもパソコン修理方法をまとめた記事がありますのでご確認ください。

最後までご覧くださりありがとうございました。